エスパー魔美 (6) (小学館コロコロ文庫)
原作ではこれが最終巻となる。
「マミを贈ります」のエピソードでは、ようやくと言うべきか、冷静沈着な高畑君が魔美のために熱くなる場面が登場、「マミを返せ!」・・・そういうのを待っていたよ。
アニメーションではこの作品に命を吹き込んだといえよう。アニメータ、声優、音楽とどれをとっても質の高い作品だったと思う。20年以上経過して、古臭さを全く感じさせない。
しかしその間、我が国は激変した。当時の魔美の家は裕福という位置づけではないが、現代においてはあの規模の家は地域にもよるが裕福といえよう(借家かどうかは不明だが)。その上社会の各システムが根底から揺らぎ、あちこちから膿が噴き出していて最早手遅れかと思われる部分も相当ある。残念ながら、魔美のようなエスパーが1人2人いたところでどうなる状況でもない。はっきり指摘しよう、敗者復活の欠如、どの大学を何歳で卒業したかでその後の将来が決まる制度(たかが20代半ばくらいでその後の一生を決められてもねえ・・・)、嘘といんちきまみれの社会、努力が報われないなどの点が我が国をここまで堕落させた。つまり一部の幸運な人々を除き、希望が持てない社会なのである。こんなのは先進国とは呼べまい。
なんだかエスパー魔美とあまり関係ない自論をつらつらと書いてきたが、当時は現在よりはまだ夢が残っていた時代だったのかな、と思う。藤子先生が今日もご健在だったならば、どんな作品を作られただろうか。
エスパー魔美 1 (藤子・F・不二雄大全集)
エスパー魔美には、本当の道徳・人間の善意があふれている。超能力を持ってしまった(頭はよくない)女の子の苦悩と努力、友情、他人との葛藤、などが描かれている。まったく説経臭さを感じ取ることなく、美しい人間的な愛情を読者は感じ取る。「宗教的」とは本来このようなことを言う。エスパー魔美は、道徳の教科書に勝る漫画である。
DORAEMON THE MOVIE BOX SHORT FILM【初回限定生産商品「限定版」 [DVD]
ドラえもんズやドラミちゃんシリーズ、チンプイ、21エモンといった前回のBOXに収録されなかった作品が入ってます。それはそれで充分ですが、やっぱり88年公開の「エスパー魔美 星空のダンシングドール」が入ってませんでした。これより古い21エモンの最初の作品や「桃太郎のなんなのさ」等が収録されてるとなれば疑問は増すばかりです。
冗談抜きに併映作としては最高の作品だと思ってるものがないのは本当に納得いきません。
続々々々々テレビまんが主題歌のあゆみ
もう、これらが放映されていた頃はアニメ離れするくらいの歳でしたが、ちょっと聞いただけでも覚えてるもんですね。
新ビックリマンはあまり見ていなかったんですけど、曲聞いてボロボロ泣いてしまいました… 明るい曲なのに(T-T) 今みたいに萌えや何だとマニア向けに作られた作品じゃないでしょう。視聴者(子供達)にメッセージが込められているのが大人になってわかった! 歌ってる声優さんの中には亡くなった方もいて、余計に泣けた…
テレビ朝日アニメソング Silver
誰が選曲したか知りませんが、大変センスの良いラインナップです。特に前半。
ともすればファミリー・懐かし・キッズアニメ寄りになりがちなアニメソング集においては異彩さえ放つ、若い選曲。
全曲知っているよという方よりも、この時代のアニソンに触れ直したい方にオススメ。
明るい曲調でまとめられているので、知らない曲があっても連続で楽しめます。
…プロゴルファー猿とビリ犬を収録しておいて、ウルトラBだけ省かれたのは個人的に不満ですがw