Nevermind
カートコバーンがニールヤングの歌詞を遺言に死んでからだいぶ経つけど、ニルヴァーナの名前が廃れることもない。その理由のひとつがこのアルバムの一曲目、smells like teen spiritだと思う。この一曲だけでも90年代の代表的なアーティストといって間違いない。その迫力と荒々しさ、そして同時に聞きやすさとかっこよさを持ち合わせている。
カートコバーンが自殺をしたのはよくわからない。ロックの伝説に残っている死んでしまった人たちは、危うい生活はしていたが自分で引き金は引かなかった。結果で死んでしまっただけである。
とにかくこのアルバム自体がそれによって翳ることはなく、90年の代表アルバムとして残っているのは一曲目の力なのではないかと思う。いい曲だしね。もちろん他の曲も聴き応えはある。
ネヴァーマインド
私はニルヴァーナのメンバーや経歴について詳しく知らない。なのであくまで「曲を聴いた」だけの意見として言うなら、このアルバムは最高だと思う。おそらく、ロックが好きな人ならこのアルバムを拒む人はいないのでは?
Cobain Unseen
同著者の伝記本、Heavier than heaven と基本とする内容は同じ。
ただこちらは大型本で、これまで公開されることの無かったとてもプライベートな写真(コートニーの撮影したもの等)や、カートの描いた絵やコレクションなどをたくさん掲載した、Heavier than heaven の写真集バージョンといった感じのもの。
(曲のタイトルともなったHeart-shaped boxやコレクションしていた人形、Tシャツなど様々な写真が掲載され、それらの写真を中心にエピソードが語られていく。)
そして何と言ってもこの本の一番の特徴は、本の中の所々に組み込まれた仕掛けではないでしょうか。
例えばTeen spiritの歌詞が書かれたノートの一ページや、カートのコレクションしていた
お面などが(実際に顔に装着出来る様、ゴムまで付いている)、実物さながらに作られて挟んであったりします。
全体的にとても凝った内容で、Heavier than heavenを読んでそれでもまだ足りない、といった読者にとってのmustアイテムと言えるのではないでしょうか。
With the lights out(4枚組みのCD&DVDセット)のBook版といった位置づけ?
いずれにせよ、ディープなファン向けのアイテムと言えると思います。
ただ、凝った作りに愛情みたいなものを感じられるので、ディープなカートファンにはとても満足してもらえるのではないかと思います。
(蛇足ですが、個人的にはWith the lights outにも同じ様な作り手の愛情を感じました。)
まだ日本語訳の無い一冊ですが、英語でも問題のない方、翻訳版の発売まで待ちきれないという方は購入してみてはいかがでしょうか?
いずれ翻訳版も出版される事でしょう。
カート&コートニー [DVD]
「カート・コバーンの死」という、誰もが興味をもつ、
しかし故に色々なスキャンダラスな言われ方をする、
ある意味難しい題材に取り組んだドキュメンタリー作品だと思う。
作品中身のストーリー的メリハリをつけるために、
事件に対するコートニーの関わり方を追跡するのは当然のこと。
しかし、コートニーの悪事・悪評そして事件への関与を臭わせる証言を
そのまま鵜呑みにするのではなく、“何故そのような証言をするのか?”
“そのようなことがあった証拠は?”と疑問を持ち、
「自殺説」「他殺説」の両方を検証するところに
この監督・この映画の良さが出ていると思う。
カートの人間関係、幼少期・青年期などの生い立ちなどを調査し、
そこから死の直前の心境を解明しようとししている。
その結果により死の謎を解こうと試みている。
編集により、事件性を感じさせる部分が少し目立ったりはするが、
監督の発する言葉をきちんと追うと、なかなかまともに面白い。
Heavier Than Heaven: A Biography of Kurt Cobain
ものすごく良い。なぜならこの本は偏った見方をしていない。ある本ではKurt Cobainを軽蔑したりなぜこのような男が気に入られたのか影響を与えたのかというマイナスのイメージを叩きつけたり、ある本では彼をあまりにも神聖視しすぎていて等身大の彼を見せない場合があった。しかしこの本は悪いことは悪い良いことは良いといった感じの小学生でも解る道理に添って物語りは進んでいた。最初は心駆られてページをめくるスピードも加速するが、後半部にさしかかると読む気をなくしてしまう。なぜなら伝記が出ているということは結末が解っているということだから。最後のページまで悲しすぎてたどり着けない。全てを受け止めるには俺は弱すぎる。Kurdt Kobainの日記の抜粋を通して何を感じるかは読んだ人次第。ただそこには裸の彼がいた。英語を読めない人でも、感じることはできる。感じて理解して欲しい。