日本映画空振り大三振 ~くたばれ!ROOKIES (映画秘宝COLLECTION 41)
前作『最終戦争』に引き続き、舌好調の三人による日本映画コキオロシ本。
こうした本は、二作目以降がトーンダウンするのが常だが、これだけは違う。
それだけ日本映画の惨状が止め処もなく、著者たちは義憤に駆られているのだろう。
とにかく、「王様は裸だ」と言っているのは、この本だけであり、映画界の最後の善意という気がする。
映画・TV界ほど、多忙や予算不足を理由にやっつけ仕事で済ませてしまう業界はなく、プロ意識の欠片もない。
そうした甘えを一掃し、警鐘を鳴らしてくれるのは実に痛快である。
特に今回は、聖域である『剣岳』にまで踏み込み、その自己満足的作風を批判してくれている。
まさに「ここまでやってくれたか」という感涙にむせぶほどだ。
この三人の鼎談は、これで最後となるだろうが、今後も三人の活躍には期待している。
いつの日か、日本が世界映画の頂点に立つ日まで、三人には生きていてほしい。
追忍の手を逃れて…。
VIVAP
ジャケットの感じとか、潔さが堂島さんの魅力なのかなーなんてあらためて思いました。
なんか体が動きだしちゃう感じとか、
聞いていると
「もう、楽しくってしょうがないや」
って感じは、本当堂島さんならでは。
ひさびさなので、言葉の使い方とか変わったな?って思うところもあって、
また新たな感じです。
言葉あそびというか、響きで遊んでる感じかすっごく心地いい。
聞いてると元気になれるのはもちろんだけど、
悲しい時とか淋しい時に聞いても、ふわっと入ってくる感じか素敵。
聞きたくなるから不思議。
全感情対応型??
解釈の広がりがあるっていいね
デジモンアドベンチャー オリジナルストーリー 2年半の休暇
1999年の夏の出来事ののちのお話です。(この後に02につながります)
1番はじめの太一さんの話を聞いていると、すごく切なくて、でも嬉しくなってくるような事を言ってくれます。一人一人が 何かに語りかけながら 話をしてくれる感じです。
1話から54話までの話を知っていないと、解りにくい所もあるかもしれないです。
でもドラマ仕立てか、ヒカリちゃんやタケルも入れてほしかったです;
でもタケルは 小西さんなので無理だったんでしょうが・・・;
最後はヤマトの歌(?)で締めてくれます(笑)
甲子園の空に笑え! (白泉社文庫)
川原さんの作品には、良い意味で「生きることに手を抜いている人たち」が出てきます。
一所懸命なのはすごいけど、それを続けるのは大変だよ?
疲れちゃったらさ、ちょこっと楽してもいいんじゃないの?
人前で泣くのは恥ずかしいけど、誰もいないところだったら遠慮なく泣いちゃえば?
的、いいかげんな優しさが、心にぐっとくるんです。
そんな川原ワールドの持ち味には珍しく、この本は「スポーツ」がテーマ。
収録作品は野球、ゲートボール、フィギュアスケートと脈絡なし。
努力、根性、熱血から最も遠く離れている川原ワールドですから、どの作品も一筋縄じゃいきません。
特にフィギュアのアイス・ダンスをテーマにした
「銀のロマンティック・・・わはは」
これは、最近フィギュアに興味を持った方に、入門書(?)としてぜひ、お勧めしたい。
多分、一番普通にスポーツ漫画してると思いますが、笑って笑って、最後には・・・泣けるはず。