クリスマス・イン・ボッサ
クリスマスの音楽は、北半球の高緯度の地方の音楽がいいと、ずっと先入観を持っていましたが、クリスマスソングをボッサにしてもいいですね。何より耳に心地よく、うきうきした気分になります。
ボサノヴァがブラジルのエスノポップではなく、もっと普遍的なポピュラーミュージックになったって事じゃないでしょうか?
未来の想い出 Last Christmas [DVD]
下のレビューに原作無視の駄作とありますが、この作品は、藤子氏から、「未来の想い出」というSFを、という話だけをもらって森田氏が脚本を書いており、藤子氏の原作漫画は、脚本よりも後に完成しています。
作品としては、平凡、好みによっては快作くらいの評価が妥当でしょうが、事実誤認でレッテルを貼られるのは、森田氏が不憫ですので、ここに記しておきます。
Glee: the Music-Christmas Album
glee シーズン2第10話「A Very Glee Christmas」で使われる全12曲を収録した特別クリスマスアルバム。
クリスマスにピッタリの曲をgleeらしいアレンジを加えて、いつも通り素晴らしいものに仕上がっていました。
gleeらしさ全開のマッシュアップ曲「Deck The Rooftop」は思わず踊りたくなるぐらいハッピーなメロディー。
レイチェルの「Merry Christmas Darling」は思わずカーペンターズのカレンが目に浮かびました。
カートとブレインのとろけるような甘いメロディーの「Baby, It’s Cold Outside」はとてもロマンチック。
有名な「Last Christmas」も曲のイメージをそのままに、元気にバージョンアップしてます。
パックの歌う「Jingle Bell」のようにポップな曲もあれば、レイチェル率いる「O Holy Night」みたいにしっかり聞かせる曲もあります。
いつも通りgleekは絶対に買う必要があります。でもクリスマスパーティのBGMにぴったりのアルバムなので、gleekじゃない人も損しない一枚になっています。
ラストクリスマス DVD-BOX
毎週月曜日が来るのが楽しみで楽しみで、これ程ハマったドラマは初めてでした。とにかく1日中『ラスクリ』の事を考えていて、登場人物の方々がまるで実在するかのような錯覚に陥っていました。
扉1枚を隔てた半同棲のようなちょっとあり得ない作りの部屋や、ツリー・オーロラの前でのキスシーンなど“これぞ月9!”と思えるキラキラしたシチュエーションに毎回ドキドキさせられました。
年齢が一回りも違う健次と由季ですが、その年齢差を全く感じさせない程のバカップル振りに癒される時もあれば、年上の健次の包容力や落ち着いた大人の考え方に頼りがいも感じ、この年齢差がとてもいい形で表現されていると思います。
後半は、元カノ出現や由季の病気の再発などで正直観ていて辛いシーンもありましたが、結末を観てからは逆にそんなシーンに二人の強い絆を感じ、とても愛しく大好きなシーンとなりました。
特に、再発した由季を抱きしめて「ひとつ頼みがある。俺から離れるな。お前は一人じゃないだろう?二人だろう?俺から離れるな。それだけ、絶対忘れるな。」このシーンはとても心に響きました。
主役のお二人はもちろん脇を固める役者さん達もみなさん適役で、また音楽も素晴らしく、出来ることなら続編も観てみたいです。
この『ラストクリスマス』は、若い世代の方には新鮮で、そうじゃない(笑)世代には忘れかけていた“心のトキメキ”を思い出させてくれるような、ずっと大切にしたい素敵なラブストーリーだと思います。
サンタの最後のおくりもの
フランスの児童文学作家ミュライユ姉妹の雑誌掲載作品を、ロアルド・ダールの児童書でお馴染みのイギリスの人気挿絵画家クェンテイン・ブレイクが気に入って英訳しイラストを添えて出版した秀作クリスマス絵本です。今回のブレイクさんのイラストはダールの児童書に見られるかなり変てこでクレージーなタッチではなく、彼の作品にしては珍しくごく真面目で穏やかな物になっています。ジュリアン少年はもうサンタクロースがいるとは信じていませんが、お父さんとお母さんをがっかりさせない為に、サンタクロースへプレゼントのお願いの手紙を毎年書いています。今年もジュリアンはクリスマスの朝に希望通りの高価なゲームをもらったのですが、思いがけない事にクリスマスツリーの下にもうひとつ両親の知らない箱があったのです。そこに入っていたおもちゃの機関車はもしかしたらサンタさんが落としたのかも知れないと考えたジュリアンは、いつかは返さないといけないと悩みながらも大切にして楽しく遊び、やがて迎えた一年後のイヴの夜にある決心をします。この本の良さは真面目で純真な心を持っていれば、いつかはささやかな奇跡が訪れる事を教えてくれる所でしょう。直接的にサンタクロースが姿を現わすのではなく、それでいてちゃんと存在しているんだよとわからせるラストが洒落ていて良いと思います。ジュリアンの悩む心の揺れが読む者の胸を打ち、全然思いもしなかったお土産を見て喜びが込み上げる姿に「本当によかったね!」と祝福してあげたい気持ちになりました。少年の持つ純真な心の大切さを思い出させてくれる秀作クリスマス絵本をお奨めします。