Gorka Benítez Trio
スペイン出身のテナーサックス奏者で多くのセッション活動を行っている、Gorka Benitez(ゴルカ・ベニテツ)が1998年にバルセロナでレコーディングした作品です。NYの新感覚派ジャズミュージシャンを多く送り出す「NEW TALENT」レーベルからリリースされています。
アルバムタイトル通りに基本はトリオ構成によるメインストリームジャズという感じで、Benitezは中期コルトレーンを思わせるフリーキーなプレイを聴かせてくれます。注目はいまやNYの新感覚派ジャズ界で大人気のギタリスト、Ben Monder(ベン・モンダー)の参加。Monderは3曲でのみプレイしていますが、相変わらず浮遊感あふれるプレイを披露。自身のソロ作品では光速アルペジオという必殺ワザがあるのですが、ゲスト参加ではむしろソロを中心にするケースが目立ちます。ここでも時にはRフリップを思わせるような暴力的なフレーズを連発し、主役であるBenitezと対等に渡り合っています。