Unhealthy Opera
前作OCCULT MEDICINEを完成させたときにも「ブルータルになった」言われていたが、本作では更にブルータルになっており、1st2ndの面影など全く無くリフはザクザクと刻まれ、やたらとヘヴィなリズムが腸に響き、それを切り裂くかのように流麗なソロが流れ出してくる。このソロに貢献しているのが、King DiamondのAndy LaRocqueで、9曲目でその妙技を披露している。また10、11曲目も素晴らしく、最近ではRalph Santollaの加入したDIECIDEに(ほんの少しだけ)近い雰囲気を感じる。
ブルデスではないけれど、その手のファンにも充分アピール出来、もっとアグレッシブなメロデスが聴きたいメロデスファンにはもってこいな良盤。
ちなみに、限定デジパックに収録されているボーナストラックは、クオリティとしてはボーナスには勿体無い位の出来だが、冒頭に面影など全く無いと書いた1st2ndの流れを踏襲(復活?)したノーマルヴォイスも顔をだすメロディック・デスメタルだ。現在のスタイル故、ボーナス扱いなのだろう。
Occult Medicine
フランスのデスメタルバンドということで、あまり期待してなかったんだけど聴いてみてビックリ! これいいじゃん!イイルクーンの音楽性をひとことで表すとメロデスになるんだろうけど、インフレイムスやチルドレンオブボドムなどとはひと味違うね。ヴォーカルがこちらは本物のデスヴォイス、すなわちハウリングヴォイスです。演奏もブラストビート有りなのですが、基本的にはメロディックパワーメタルの感じが強いです。ヴォーカルがハウリングヴォイスなので、まさしくメロディアスなデスメタルといった印象を持ちました。でも、ブルータリティは殆んどないように思いますので、デスメタルは勘弁なんて言わないでちょっと聴いてみてくださいよ!