Air Cut (Dig)
1973年リリース・・・ダリルウェイ(Vln)他メンバー脱退後、エディジョブソン・カービーグレゴリー(G)・ジムラッセル(Dr)を加えてのバンド新体制アルバム(ボーカルはもちろんソーニャクリスティーナ、ベース:マイクウェッジウッド)。個人的にはきちんと聴いた事のないバンドですが、ハードロックな1曲目「パープルスピードクィーン」でバンドスタイルが変更になった事がうかがい知れます。クラシック・現代音楽な感覚が薄れ、ロックな手ごたえを感じる仕上がりですね。とは言え、11分にわたる大作3曲目「メタモルフォシス」でこのバンド本来の持ち味が十二分に発揮されている事は確か・・・エディジョブソンの曲で、10代でここまで演っていたと言うのは本当驚きです!!おそらく権利の関係(世界初がなぜか韓国!?)でなかなかCD化されなかった1枚ですが、やっと入手しやすくなって良かったですね。特にもエディファンは必聴です!!
Lost Broadcasts [DVD] [Import]
従ってレビューもDVDとして書かせて頂きます。
演奏メンバーはセカンドアルバムのメンバーです。従ってBassはイアン エア(Ian Eyre)でダンアームストロングのクリスタルボディのBassを使っています。
収録曲は以下の6曲です。
1.Vivaldi
2.It Happen Today
3.Proposition
4.Back Street Luv
5.Back Street Luv
6.Piece of Mind
で1〜3と4〜6は収録時期が違い、そもそも4〜6はDrumsがフローリアン ピルキントン-ミクサとは違う人物が映っています(体調不調時バリー デ スーザが代役で演奏したという話があるのでスーザかもしれません)。
3.はモンクマンのシンセサイザーソロが入ったり、途中にソーニャのヴォーカルが入ったり若干展開が異なっています。
6.はダリルのヴァイオリンソロが聴けない他はオリジナルのイメージに近い演奏で、これも好印象です。
その反面、4.5.共にモンクマンのギターソロが入ったところでフェードアウトしてしまう(4.の方は中断してしまったような印象でした)し、1.のサイケデリックな背景(1stアルバムのデザインを加工したものでした)もうるさいのですが、Curved Airのライヴ映像をとらえたものは少ない(他にオランダからベルギーのTVに出演した時のファンタスマゴリアのメンバーでのライヴ映像Masters From the Vaults [DVD] [Import]もあります)ので、私はこの評価にさせて頂きますし当時の映像に興味のある方にお薦めです。
尚DVDは1枚だけです。
追記 5,6は青い背景で演奏していますが、これは背景を合成するための元映像で、これの背景を合成したものが実際の放送で使用されたものと思えます。2012年4月9日
Air Cut
イギリスのプログレバンド、カーヴド・エアの4th。1973作
いったんバンドを離れたダリル・ウェイに代わり、若き日のエディ・ジョブソンが参加。
そのことからも現在ではエディファンからの人気が高い作品であり、
バンドのディスコグラフィー中でも異色のアルバムといえるだろう。
サウンドは初期の頃に比べるとずいぶんすっきりと整理されてきていて
軽やかで優雅な演奏に乗るソーニャー・クリスティーナの歌声が美しい。
エディの艶やかなピアノはやはり素晴らしく、またヴァイオリンの方もダリルに負けじと
テクニカルに弾きまくっていて、このアルバムをクラシカルに彩っている。
前作「ファンタスマゴリア」とともにバンドの代表作と呼ぶにふさわしい出来だ。
Masters From the Vaults [DVD] [Import]
クレジット等見ると恐らくはオランダのTV用の映像が流用されたようです。
収録曲は
・Marie Antoinette
・Proposition
・Melinda(More or less)
・Vivaldi
Melindaはソーニャのギターとオルガンのバックのみで歌われ、ダリルのヴァイオリンソロはありません。
またVivaldiは75年のライヴと同様ソーニャのVocalが途中に入ります。
映像的な面で言うとバックや途中で流される映像がうるさい(Propositionで流される映像等猛禽が鼠を食いちぎるシーンなど流されて気色悪いです)
それでもCurved Airの映像はレアなので値段さえ妥当なら購入しても良いでしょう。
かなり恰幅の良くなったダリルのインタビューもあり、Curved Air結成の経緯と収録曲の解説をしています(字幕も無いので私が聞き取れた範囲でですが)。