タイトルの「砂時計」のように おすすめ度 ★★★★★
恋愛話の裏に重いテーマが潜んでいます。
ストーリーは、島根の農村に引っ越してきた中学生・杏は、母親が
人生に疲れて自殺してしまい孤独になるが、近所に住む大悟に
「ずっと一緒におっちゃる」と力強く宣言されて初恋を実らせるも、
その思いに疲れて別れたことを後悔している、というもの。
出会った幼馴染3人との初恋について、出会いから結婚までの道のり
を丁寧に描いた作品でしたね。特に、中学生から高校生にかけて、
笑ったり泣いたりするところが、本人たちも楽しそうに演じていて
良かったです。
杏も母親も思いつめて…というところがありましたが、その苦悩や
後悔にもっと共感できるような流れだとさらによかった。悩んでる、
でも母親は居ない、彼氏にも相談できない、どうしよう、とネガティブ
ループをもう少し。タイトルの「砂時計」のように、過去はいつか未来
になる(ひっくり返せばまた新たに時を刻む)というメッセージは分かり
やすいだけに、残念でした。
出演した夏帆は、「うた魂♪」でも拝見しました。喜怒哀楽の「喜」
「楽」の演技がとても良いですね。相変わらず「哀」の部分がサッパリ
しすぎてましたが、ひょっとしたら、現代っ子はそういうもんだという
ステレオタイプに填められて演技しているのかも。うーん。
また、成長した杏を演じた松下奈緒もきれいですね。こんなOLさん
が職場に居たら勇んで仕事に励むことでしょう(笑
映画に登場する世界最大の砂時計も実物を見たいな〜
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