助走の始まりおすすめ度
★★★★★
初対面で渡すには豪華すぎる名刺といった感じのミニアルバム。
まず、恐ろしい選曲。
女性ヴォーカリストのデビュー作がビョークで始まりキャロル・キングで終わるというのは、
売り出す側としてもこの歌手の才能は世界中どこへ出しても通用するという自信の現れだろう。
実際これだけ名曲をもれなく並べられた中で、自身の特徴を表現した上で見事に歌いきっているのを聴くと素晴らしい才能と言う他無い。
ただ、この盤にあるような声に見合った音楽を模索しているかのような心もとなさは7年以上たった現在でも続いているように思う。
その意味で、淘汰を経た楽曲ばかりを歌っているこの作品は今でも依然魅力的だ。
個人的には、民謡の節回しを生かした神秘的なジミヘンもショッキングだが、ヴェルベットアンダーグラウンドの3.Sweet Janeが声の伸びやかさが存分に発揮されて出色の出来という印象。
カバーおすすめ度
★★★★☆
コトノハは聴くのが苦痛なくらいひどいアルバムだったけど、これはカバーということで普通に聞けます。原曲がいいからね。Birthday はビョークがソロデビューする前に参加していたポップグループの代表曲。山崎まさよしの名前のない鳥はなんか怨念こもってます。怖いです。あとルーリードとか、ジミヘンとか、キャロルキングとか。どこが百年の声なのかわかんないけどコトノハ聴いた限りではオリジナルの楽曲にまったく魅力がない人なんで、こういうカバーのほうがはるかにマシです。
まだ原石という印象
おすすめ度 ★★★★☆
元ちとせ、メジャーデビュー前のアルバム。
洋楽を含め、カバー曲で構成されている。
様々な曲調の中から、いろいろな歌い方を模索している印象。
ただ、声ののびやかさは紛れもない彼女の才能を感じさせる。
印象に残るのは山崎まさよしをカバーした「名前のない鳥」
低く抑えた歌い出しから、最後まで高音部への移行はない。
しかしその分独特の歌い方が力強く響く。