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弾き語りパッション

井上陽水
おすすめ度:★★★★★
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歌詞カードが要らない。
おすすめ度 ★★★★☆

1972年に『夢の中へ』でブレイク後、井上陽水は1973年7月に伝説的なアルバムを発表していますね。『陽水ライヴ もどり道』。ライヴLPとしては今でもセールスでオリコン歴代1位の名盤。今回の『弾き語りパッション』は、2007年ツアーから初期の楽曲を中心に収録された弾き語りベストアルバム。だから、2008年版『もどり道』的な1枚ですね。

ただし歌っているのは『もどり道』から35年の時を経て、今年還暦の井上陽水。1970年代前半までの陽水が書く曲は、若者特有の繊細かつエキセントリックなものが多い。その曲を、高く美しい声を絞り出し、時には叫ぶように歌っていました。しかし、70年代後半から曲調も歌唱法もソフィストケイトされて、いわゆるニューミュージックと呼ばれるカテゴリーに属していきます。

このアルバムを聴いて驚いたのは、そういった洗練された陽水ではなく、フォーク時代の昔のままの歌い方で、無骨ともいえる生ギターだけの伴奏で歌っていることです。還暦を迎えても衰えない美声で70年代前半の荒削りなセンチメンタリズムを楽しめる。これは大阪万博世代への贈り物のような1枚ですね。それと、ほぼ全曲を歌詞カードなしで歌える。中学生の頃、陽水のレコードなんて1枚も持っていなかったのに。当時、歌の送り手と受け手の関係がそれだけ濃密だったっていうことでしょう。

『なぜか上海』を選ぶのなら、『青空、ひとりきり』も入れてほしかったなあ。で、星ひとつマイナスです。ボーナス・トラックのMCは笑えました。『リバーサイド・ホテル』も『少年時代』もいいけれど、やっぱり陽水は『傘がない』ですね。




選曲はGOOD!
おすすめ度 ★★★☆☆

懐かしい曲がならんだ選曲は最高でした。
ただ、如何にもエレアコっぽいギターの音が、私的にはNGでした。
『もどり道』のシンプルなギターの音の方がアコギらしくて好きです。
なので、☆2つマイナスで...。



このタイトル何とかなりませんか
おすすめ度 ★★★☆☆

一般発売になったものをアマゾンで購入しました(笑)。
2007年の全国ツアーの中から弾き語りのみを集めたライブCDで、元々はコンサート会場限定発売のものだったらしい。
さすがの陽水も年齢による声の衰えは隠しようがなく、高音が苦しそうで、聴いていてつらいものがある。
「United Cover」や「Blue Selection」など、最近の陽水は昔の曲で稼いでますといった企画が多くなっているが、これもその一つといえるだろう。
ある意味安直な企画ではある。
しかし、そんなネガティブな数々の要素も「断絶」の、あるいは「かんかん照り」のイントロが聞こえてきた瞬間どうでもよくなってしまう。
井上陽水の存在感は昔と変わらず圧倒的であり、全てを超越してしまうのだ。
しかし「弾き語りパッション」ってタイトル、誰が考えたのか知らないが、どうにかなりませんか、、、。



ギターと声だけでこの迫力!
おすすめ度 ★★★★★

会場で売ってたのは知っていましたが、長い列に開演前に並ぶのが嫌で買ってなかったんですが…。昨日、メジャー盤を買って聴いてみたところ、これがかなりすごい!正直、ライブ盤だろうどうせ、っていう気持ちがあったんですが、そんな気持ちは一度聴いただけで吹き飛びました。曲も全部70年代のものでアルバムとしての統一感があって、ベスト盤的な聴き方ができなくもない。いっそ80年代の曲でパッション2なんてのも出してくれないものか?陽水だとそんなことやらないかもなぁ、って思わせといて、さりげなく作ってくれたらいいのですが…。


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