ハリウッドでは脚本不足で、ヒット作の続編しか作れないなんて言われていた頃に出てきた実写版「カリブの海賊」です。皮肉なことに、この映画も結局は後々シリーズとなっていくわけですが、この第一作目は当然そんなことを念頭において作っている訳ではないので、ストーリーは引っ張らずににきっちりと完結します。(なぜこんなことを書くかというと、その後のPart2の終わり方が中途半端だからです)
万人が楽しめるハリウッド大作らしい、ロマンあふれる海賊アクション映画。私的には、この作品ではまだ、オーランドブルームがメイン主役であるとの認識ですが、ジョニー・デップの存在感および魅力たるや、すでにこの第一作から際立っています。もしジョニー・デップをこの映画で初めて観る方がいたら、この映画のジャック・スパロウ役こそが、ジョニー・デップであると強烈に印象付けられるかもしれません。
しかし、個々のキャラクターが立っている割りに、ストーリーにはそれほど深みがないと感じました。二転三転するラストの攻防は目が離せないし、小粋なラストも爽やかなんですが、どうしても、「魅力的なキャラクター」以外の強烈な個性が薄い気がします。思うに主役クラスの人が複数いる事でかえって話そのものの魅力を分散しているような気がしました。
とはいえ、誰もが楽しめる胸踊る冒険活劇として安心して観られる映画であることは確か。ドル箱映画としてシリーズ化されるにふさわしい大作ですし、今年の夏に公開予定の三作目も非常に楽しみです。
おもしろいっ!おすすめ度
★★★★☆
どこかでおおまかなあらすじを読んだ時、呪われた海賊がどうとか、なんてありがちで胡散臭い内容なんだろうと思い、見る気なかったです。
が!
DVDで見たみたら、それから返すまで毎日一回は見ました!
内容が云々というより、テンポがすごくいい!!ジョニ−・デップの芸術肌なせる技だと思います。
メイキングでジョニ−が出演を決める時は観客の数で決めない、ってのがカッコよくて、この作品でファンになりました。確かに大衆受けしそうな作品にバリバリ出てないですね…。
ジョニー・デップを抜いたら胡散臭い映画になるかなぁ、というのと、ガイコツ海賊の見せ方がちょっとたいぎい感じだったので−☆1です。セットが壮大かつナチュラルでったので、もろCGが入っていたのはちょっと残念です。仕方ないのかもしれませんが…。
でもこれを含めると監督のキャスティングは良かったと思います。
全体の絶妙なハズシ加減がサイコ−です。
とにかく楽しめる映画です!
単純に楽しめ面白かったよおすすめ度
★★★★★
2ではなく1の方です。
実を言うとやたら、2の評判がいいんで、これは2をみないとだめだな、と思ったんだけど、1がみてなかったもんで。あわててまず1をみたわけです。
結構先入観持って、しょうもないB級と思っていたわけ。だから、みなかった。
特に、幽霊の海賊が骸骨で出てくる、ってところで、もうそれは勘弁、てな気分だったから。ジョニー・デップも結構失敗と言うか、なんでこんな映画出るんてのもあったしね。このごろ。
ところがところが、面白い。 これはびっくり。単純に面白かった。
結構細部がええかげんなところもよい。なにより、ジョニー・デップのバカぶりが実におかしい。
キーラ・ナイトレイって女性は、全然知らなかったけど、かあいいいねぇ。これもよし。
てんで、とにかく、意外や意外、単純に楽しめました。面白かったぁ。
おもしろいおすすめ度
★★★★★
なかなかおもしろかったです。
ジョニーデップもいい演技で登場していたし、
オーランドもクールに演じていました。見どころも
いっぱいあります。おすすめです。
2作目もおすすめと言っておきます。
来年の3作目がたのしみです。
船長復活
おすすめ度 ★★★★★
大ヒット作となってしまいました。あんまりこの手の設定(カリブ海、海賊)というのは大ヒットしたものがあったかなあ?とおもいます。コマーシャルのジャック・スパロウの臭いたつようなこ汚なさ、大物セットの大迫力アクションはまずなさげなショボイ雰囲気。アメリカ人がつくった超大作とは全然ちがうので、
本編をみていない方には、ヒット作品じゃあないよね〜との印象があるとおもいますね。
しかし、話の設定、細かな人間描写、よくできてます。話の流れで、ちょっとつっこみたくなるところが
ありますが、なにより、すべてにまさってここの映画がいいのが、船長ジャック・スパロウの機転のきいた行動力と知恵。つい何回もみてしまいました。
お笑いの松島@オセロがかなりジョニー・ディップにはまってて、テレビ番組で宣伝していたので、買っちゃいました。
デッドマンズ・チェストみたいなあ。
概要
18世紀のカリブ海を舞台に、海賊たちの呪いを解く黄金のメダルの「最後の1枚」をめぐる、アクション・アドベンチャー。港町ポート・ロイヤルの総督の娘エリザベスが、その1枚を持っていたことから、海賊の一団にさらわれ、彼女を愛する青年と、一匹狼の海賊が救出へ向かうという物語だ。
ポイントに見せ場を配し、娯楽作に徹した作りで最後まで飽きさせないのは、さすがにジェリー・ブラッカイマー製作。ゴア・ヴァービンスキー監督は、カット割りやカメラ・アングル、音楽の付け方などアクションの見せ方がうまく、なかでも満月の夜、海賊たちががい骨となって現れるシーンの恐怖は、リアルなVFXが効果を上げている。
この種の映画では、俳優たちの演技は二の次になるのだが、本作はオスカー俳優のジェフリー・ラッシュ、『ロード・オブ・ザ・リング』のレゴラス役、オーランド・ブルームらが嬉々として演じている。そして、ジョニー・デップの存在感! 台詞回しや道化的な動きで笑わせる彼が、ラストに見せる凛々しい表情は文句なしにカッコいい。彼ら欧米の俳優にとって、海賊は憧れの役だというのが、ヒシヒシと伝わってくる。(斉藤博昭)