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情報力―情報戦を勝ち抜く“知の技法”

佐藤 優
おすすめ度:★★★★★
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タイトルに期待しない方がいい。
おすすめ度 ★★★★☆

タイトルに惹かれて購読を検討している人には、まず本書よりも、「国家の諜略」「野蛮人のテーブルマナー」「インテリジェンス 武器なき戦争」をお勧めします。

私は佐藤優氏の本、更には情報力というタイトルに惹かれて購読したが、
本著のエッセンスとなる内容は佐藤氏がこれまで著作で述べられていた事と同様で、
佐藤氏の著作、対談本を何冊か読んでいた自分には、目新しさという部分で今一つ満足できなかった。
ただ、北朝鮮の内在的倫理を中心に展開される鈴木氏の説明は確かに有意義で、他の方がレビューされているように鈴木氏、北朝鮮認識の導入、指南書としては有用性を感じる。

本書のタイトルやサブタイトルから、序文に挙げたようなインテリジェンスの指南書の内容を本書に期待してしまうが、それよりも、とある国の内在的構造を聞き手(本書の場合 佐藤氏)が、その国に精通している人物(鈴木氏)から情報を引き出すという、他国を考証しながら間接的に自国を考証するといった佐藤氏+宮崎学氏の「国家の崩壊」の北朝鮮バージョンとして本書を捉えた方が適切に感じる。

タイトルに強調されているインテリジェンス的な部分では、前述した通り私は指南書としての役割を本書に望んでいたので、情報のダブりが多かった所は不満に感じられたが、鈴木氏が説明されている手法の根本は、佐藤氏がこれまで説明されてきたそれと大差ない、同様であったという点で、一つの収穫に感じられた事と、鈴木氏が事細かに自分の手法を披露してくれている誠意に☆4評価とさせていただく。








合目的な巧妙な社会システムを作り上げた北朝鮮という視点
おすすめ度 ★★★★☆

 コメンテーターが並ぶような報道番組はあまり見たくないので見ていないのですが、朝鮮に関して刹那的な報道に終始する日本のテレビメディアなどを見ていると、「何か違うだろう」と思うこと多々ありました。
 この対談からは地に付いた北朝鮮が合目的なそれなりに柔軟な社会システムを作り上げた国であるという視点がはっきりと理解できました。特にナチス台頭の例にとっての、126ページの佐藤氏のアドルノやホルクハイマーといったフランクフルト学派の啓蒙の弁証法から、巨人ハバーマスの「晩期資本主義における正当化の諸問題」にいたる「順応の気構え」論は北朝鮮問題論の日本における本質的な問題ではないかと膝を打つ思いでした。
 もう一点、この本は情報の収集方法についての基本も含蓄が深いのですが、くりかえし述べられているのが、正攻法であること、正確で必要な情報はシンプルに得られるという主張(安易にではない)です。
 北海道大学の山口二郎教授のサイトは要チェックですね。
 鈴木琢磨氏が推薦する北朝鮮と金正日を読み解く10冊のリストp207も読みたい本の指針を与えてくれる。まずは、「朝鮮民族を読み解く」「北朝鮮ははるかなり」「テポドンを抱いた金正日」あたりは読んでみたいですね。




鈴木氏の入門本という趣。
おすすめ度 ★★★★☆

前半3章は鈴木氏の北朝鮮分析を中心に進み、最後の1章は情報の扱い方に関する鈴木氏、佐藤氏の見解が述べられている。

前半3章の分析だが、分析といっても経験豊富で博識な両者なので、ところどころ挟まれているエピソードや見解がかなり面白い(北朝鮮は理解不能ではなく、時間、時代の感覚が違うのだという指摘。朝鮮大学校で”熱心”すぎる取材をしたために出入り禁止になったエピソード、二人の韓国遊学など)。

最後の1章の情報の扱い方(語学習得方法なども含む広い意味での)では、ややもすれば自分の超人的な基準を読者にも求めがちな佐藤氏を鈴木氏がうまく軟着陸させている。といっても、鈴木氏自身もしっかり自分の意見を述べている。

確かに面白い本だが星5つにするほどかというと、そうは言い切れないので星4つ。鈴木氏の「テポドンを抱いた金正日」を読まなければと思わせる本。


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