金田。おすすめ度
★★★★☆
馴染めない人間関係が発生。
疎外感を感じる。
割り勘の際に悩む田中は日本人のワビサビが。
フーワっ !! と田中のあいだには夜通し冷たい雨が降る。
おすすめ度 ★★★★☆
本巻は 「 上京 」 の冠に相応しく、
都会に馴染みつつある田中と在郷者の間に生じる温度差が読みどころ。
自分なりに都会人っぽい見栄を張ってみたら、
それが裏目に回って孤独に悶える田中がとてもかわいらしい。
裏表紙に書かれた 「 田中の恋 」 、それはそれで気になったが、
何より、前述の温度差を肌で感じ、改めて友人や母親の大切さを知る田中に心が温まった。
そして間もなく、そのありがたみをニワトリ並の早さで忘れてしまう田中のだらしなさに苦笑した。