クリスマスアルバムではありません。おすすめ度
★★★★☆
でもクリスマスが近付くと奥から引っ張り出して必ず聴きます。
クリスマスとタイトルについているにもかかわらず全くかけ離れたサウンド。
まあいつものローラ節なんですけど。
だからクリスマスに聴く必要はないんですけどやっぱりタイトルから連想してしまいます。
ライナーノーツ読み返したらパーカッションがラルフ・マクドナルドでした。
他のバックミュージシャンもこの時代を代表する一流ぞろいで7分を超えるChristmas in My Soulのグルーブを絶妙に生み出しています。
邦題がなぜか『魂の叫び』となってます。でもぱっと聴いた感じは全体的に静かなアルバムです。でもローラのメッセージがじわじわと訴えてくる感じがあります。
アルバム発売は1970年。ベトナム戦争等の反戦メッセージ等が歌詞全体に痛烈に込められています。
それとは対照的に花柄が散りばめられたピンクの手書き歌詞カードが印象的です。平和を願うローラの心の表れでしょうか。
今ローラが生きていたらどんな詩を書いたのかなぁなんて思いを馳せながらローラのソウルを感じています。
佳作おすすめ度
★★★★☆
もちろんいいけど、ベストではないかな。大傑作 Eli & The 13th ConfessionとNew York Tendaberryでヒステリックさは出し尽くしてしまったという感じはする。あんまりヒリヒリするような少女性は抑えめで、わりと詩的で穏やかな一面が前に打ち出された作品かな。といっても出産後みたく本当に落ち着いてしまうんじゃなくて、まだテンションは残ってるけど。ラストの Christmas In My Soulはクリスマスソングですが、この世で一番暗いクリスマスソングかも。ファンなら必聴の一枚であることは間違いないです。しかしこのCD音が悪い。はやくリマスターしてくれ。 と思ってたらGonna Take a Miracle、The First Songs 、New York Tendaberry、 Eli & The 13th Confession が再発されるとの事。
「魂の叫び」おすすめ度
★★★★★
名盤(有名盤)、「ニューヨーク・テンダベリー」と「ゴナ・テイク・ア・ミラクル」の間に挟まれたローラ・ニーロの4thアルバム。
前後作が世間的に認知されているせいか一見地味な作品のように思えるがきわめて重要な作品だ。
胸を締め付けるような切ない叫び「ブラウン・アース」でアルバムは幕を開ける。
そしてワールド・ミュージックの先駆けともなったエキゾチックな名演「アップステアーズ〜」でアナログ盤のB面が始まる。
そこから熱いバンドサウンドのタイトル曲、圧巻のラストソングへと一気に突き進む。
「クリスマス・イン・マイ・ソウル」はクリスマスソングの枠を超えた万人に愛される普遍的な名曲だ。
戦争の不毛を嘆き、世界に平和を訴える彼女の歌声は何にも変えがたく美しい。
この曲を聴くだけでもこのアルバムを購入する価値があると思います。
『魂の叫び』
おすすめ度 ★★★★☆
前二作のジャズっぽくシリアスな「名盤」に比べると一般的な評価は高くありませんが、アリフ・マーディンとフェリックス・キャバリエのプロデュースでソウルの暖かさやタフさがたっぷりです。