第7章の問題集と悩み相談が役立ちますおすすめ度
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内容はほかのレビュアーの方々が書かれているように、英語が苦手だった著者の体験談、そしてそれをもとにした具体的な英語学習法が書かれています。
特に英文法が苦手な方、英語が苦手な方には非常に役立つ内容だと思います。
私が何よりも「この本を買って良かった」と思ったのは、第7章の問題集と悩み相談です。
パワーチェック・テストとして、語彙問題50問と英文法問題25問がついています。この問題集は自分の力を把握するための目安としてつけられており、第7章で実際に悩み相談をしている方のスコアと比較すれば、自分の力を把握することができます。
そして、この問題集の一番のポイントは、英文法問題の解説の詳しさ。普通、英文法の問題集の解説は、「○○のパターンなので」とか、「形容詞なので」のように、「パターン解法暗記」だったり、短くてわかりづらかったりするものですが、この問題集の解説は懇切丁寧という言葉がピッタリ。
構造の図を用いて、「なぜこの答えになるのか」「なぜこの選択肢では間違いなのか」を納得行く形で解説しています。
また、相談内容も具体的で、自分と近いレベルの人に対しての著者のアドバイスは非常に参考になります。
私も似たような境遇でしたおすすめ度
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前半は筆者の生い立ち。後半は英語の勉強法となっているのが特徴となっている。
個人的には後半の英語のテキストが役に立つと思う。
一貫して本の内容は、簡単にできそうなんだけど、簡単ではない問題を、簡単に解く手法が記されている。
簡単にできそうというのは、皆が知っている知識で誤解してしまうような問題である。
いわゆる引っ掛け問題というやつだ。
これが、いくつかの例となって挙げられている。
この問題の解こうとすると、受験時には「この場合は、こう!」と記憶することが重要となる。
しかしこの本は「この理由だから、こう!」とルールを教える事に重んじているのが特徴である。
受験で英語という科目を単に覚えるだけで大学に入った人間ならば、一度読んでみる価値はあると思う。
少なくとも私には目からウロコの本でした。
不器用人間に勇気を与える本であるおすすめ度
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きっかけをつかむと才能が急激に伸びることが証明されている。中学時代の劣等生が、大学難関校に合格、自信をつけていく様子が、淡々と描かれている。いろんな人に勇気を与え、やる気を起こさせる本である。
そこには理科系の特有の解析能力がある。「文法をしっかりと身に付けることが、ポイントである」という主張、理科系の解析結果の主張である。うさぎと亀の「亀の主張」でもある。
英語は「感覚」的な面があり、音楽の才能があると得意な科目になったりするが、著者は、どうも、そうではないらしい。そうした不器用な人間が行なった「むくわれなかった努力」、それが、ある日、突然、結実し、己が急成長を遂げることがあることが書かれている。
不器用な著者がたどりついた結論、「分かる!解ける!英文法!」は、その象徴であり、不器用な人間に大きな勇気を与えている。
「英語が苦手でもできるようになる」勇気をもらいましたおすすめ度
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偏差値30を取るほど英語が苦手だった著者がTOEIC 990(満点)を取るまでの軌跡(第1章)
英語学習で、苦手な人が陥ってしまう注意点(第2章)
英語が苦手な人がやるべき基礎3本柱(英文法、語彙、リスニング)の学習法(第3、4、5章)
さらに上級者を目指す人への指針(第6章)
英語学習者からの相談室(第7章)
と5部構成になっています。
ほぼ同時期に発売された『留学しないで、英語の超達人』など、いろいろな英語勉強本を読んできましたが、何より、この本に共感できたのは、「英語が本当に苦手だった人が書いた本である」点です。
多くのノウハウ本の著者は今英語ができるのは当たり前ですが、昔から英語が得意だった人が書いたものが多く、英語が苦手な私にはピンと来ないことが多々ありました。
その点、この本は英語が苦手だった時代の模試の結果が生々しく掲載されており、中学時代のエピソード、高校が進学校ではなかった点など、共感できる部分が多く、「私にもできる!」と勇気づけられます。
学習法("勉強法"ではない点がミソ)も、奇をてらうことなく、基礎を効率的に築く方法がわかりやすく記述されており、とても役立ちました。今まで私はいろいろなメソッドに踊らされていた感がありますが、まずはこの本をバイブルに、しっかり基礎を築いて行きます。
英語学習を真剣に考えている人に最適
おすすめ度 ★★★★★
偏差値30からTOEIC990を成し遂げた著者の体験談には素直に感動しました。
この本は英語が苦手な人、成果が上がらず苦労している人が真剣にやり直そうとする時、強い味方となってくれる良書です。語り口も自然で読みやすく、一気に読んでしまいました。
正しい(無駄のない)学習法が、文法、語彙、リスニングを中心に書かれていて実践的です。特に文法については、具体的に例文を取り上げ解説しているので、これだけでも相当文法というものが理解できると感じました。
「結局、頼れるのは自分だけ」、「つまみ食いでは成長しない」等のコラムにも全く同感です。
最終章「TOEICに効く!お悩み相談室」では、学習上の実際の相談事例に回答していて大変参考になりました。
著者が、「英語学習には努力が必要です。成果が出ている人ほど、実は地味〜な努力をしているものなのです。」と書いているとおり、本書はお手軽本ではありません。だからこそ信頼できると思いました。この本を繰り返し読んで英語学習を続け、いつかは「生英語」を楽しみたいと思います。
真剣に英語をやり直そうと考えている方に強くお勧めします。