偶然の出会いから おすすめ度 ★★★☆☆
合唱、早朝の食事、渡河、ヒッチハイク、深夜の告白、すれ違い、39ドルの小切手、結婚式、走り出す花嫁、お膳立ては完璧に揃っているのに肝心要の部分(例:飲んだくれている彼氏の元に登場する彼女)が省略されているとはどーいう了見なのだ。 「喇叭が鳴り響きジェリコの壁が崩れましたよ、うわわーい」なんて艶笑エンドで喜べるかっつーの。
概要
恋人に会うため逃げ出した、大金持ちの1人娘エリー。乗りこんだニューヨーク行きのバスで、失業中の新聞記者ピーターと出会う。ピーターはエリーに手を焼きながらも、特ダネを狙い共に旅を続けたが…。 二転三転するストーリーのおもしろさ、全編にちりばめられたユーモアとロマンチックな雰囲気が抜群だ。それまでパッとしなかったクラーク・ゲーブルの名を一躍有名にした作品であり、エリーに扮するクローデット・コルベールが、ヒッチハイクをするため靴下を直す名シーンなど、年月を経て今なお楽しめる名作である。 34年度アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞の主要5部門を独占。名匠フランク・キャプラの面目躍如となった古典的恋愛コメディの傑作である。(アルジオン北村)
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