「ひととロボット展」に、彼らが参加した理由おすすめ度
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国際交流基金パリ日本文化会館で開催された「ひととロボット展」の関連行事として開催された、明和電機「製品発表会」(ライブ)のDVD。なぜASIMOやAIBOが活躍するロボット展覧会に彼らのローテクマシンが登場しなければならなかったのか。それはつまり、日本人がMachineにどれだけ愛着を持って、感情を込めて接しているのか、ということを説明したかったからではないかな、と思います。
日本では尋常でない数の産業ロボットが毎日クルマをつくり、パソコンを組み立て、活躍しています。そんな効率化を求められるマシンが大量導入されている国で、なぜ人型ロボットの開発に日本人は異常な執念を燃やすのか。その日本人のモノ作りに対する愛情を説明するのに、明和電機は適材です。彼らの100Vで動くマシンたちは、ひとりでに動いていてもどこか人間くさい哀愁が漂います。今回初登場した人工声帯ロボットはついに「機械に自分の声を歌わせる」ことに成功した製品。狂おしいほど寂しい歌声が響きます。彼らの作品が、言語も、コンセントの形も電圧も超えていく瞬間をご覧あれ。