ジブリの原石たちが光るおすすめ度
★★★★★
核兵器を上回る兵器によって人類がほとんど死んだ未来。
コナンと仲間たちは、残された人びとを支配しようとする悪者と戦い、地球を救えるのか?
宮崎アニメらしく、重いテーマを扱いながらも、
子供が楽しめる内容の冒険活劇。
この作品にはジブリ作品のキャラたちの原型が沢山垣間見られます。
まず、主人公のコナンとヒロインのラナは
まさしく、パズーとシータの原型でしょう。
孤児少年コナンは身体能力抜群で
彼のシーンはこのアニメのアクションの見せ所。びっくりするくらいの性善説を信じてるけど、
素直に応援したくなる、そんなキャラ。
不思議な力を持ったラナはもうどこをとってもシータ的といわざるを得ません。
明るく、素直で、曲がったことがキライで、
忍耐強くて・・・。
みんなに愛される、いわゆるヒロインそのもの。
そんな二人を助けるダイス船長は
顔こそ個性的ですが、
性格はラピュタのドーラ一家の息子たちを
一人で背負ってるといったカンジ。
ちょっと頼りないけれど憎めない。
ホント名脇役!!!
彼、本当にいい味出してます!
そしてダイス船長とケンカばっかりしているモンスリーは
(クシャナ+オソノさん)÷2というところでしょうか?
味方を裏切ってコナンたちにつくところは
ナウシカについてきたクシャナにそっくりです。
でもクシャナよりよっぽど可愛げがありますVV
また、敵の親玉レプカは顔はテキトーに描いたカリオストロ伯爵ってかんじで、
名前からしてムスカを連想させます。
ムスカより間抜けですが。。。
ここまで読んだら、ジブリファンは観たくなること間違いなし!!
ラピュタが好きなら絶対観ましょう!
暗い中にも笑いがあった。
そんな頃の宮崎アニメにきっと会えるはずです!
大大大傑作!!!おすすめ度
★★★★★
これだけ面白いTVアニメがあるでしょうか。
エピソードの背景に広がる重いテーマは、三十年以上たった今でも色あせることがありません。
26話で完結なので、登場人物たちの性格描写が丁寧に描かれているのですが、かといって
話が中だるみすることなくスピーディーに展開し、一気に全話見てしまいます。
コナン、ラナ、ダイス、モンスリー、と愛すべきキャラクターが沢山登場します。
中でもジムシーのキャラクターは最高です。
コナン、ジムシーの声優はのちにドラえもんで一緒になるんですよね。
文句なしの大傑作おすすめ度
★★★★★
子どもに見せたいアニメとしては、『アルプスの少女ハイジ』と双璧です。この作品の良いところは、冒険活劇として、娯楽として、圧倒的に面白いことです。兎に角、少年コナンがよく動きます(笑)。場面も目まぐるしく動いていくので、飽きることがありません。内容は、宮崎作品の一貫したテーマである「出逢い」が描かれています。人が成長する為には、人との「出逢い」が欠かせません。人が生きていく為には、人との交わりが欠かせない事が描かれています。そして人は、過去から現在、そして未来へと橋渡ししていかなくてはならないことが描かれています。
一番宮崎駿らしいカモ・・・おすすめ度
★★★★★
この作品が最も宮崎駿らしいカモ。そつが全く無いですね。「モウ言う事は無い。」といった感じ。あらゆる要素が含まれており、子供から大人まで楽しめる。情操教育にももってこい。永遠の名作です。「ナニが良い・・・」って「全部良い!!」って。これを越える宮崎アニメってマダ無いでしょ。
東映動画発、ジブリ行きおすすめ度
★★★★★
宮崎駿さんは良い意味で東映動画の遺産(無くなってないけど、昔あった良い所の意)を受け継ぎ、スタジオ・ジブリという形でアカデミー賞に輝き日本のアニメの実力を世界に示しました。この作品は東映から日本アニメーションへ来て、数年後にジブリを立ち上げる狭間の言わば折り返し点のように思います。
主人公が血縁ではない年長者と暮らしていて、年長者の死に際して出生の秘密を知らされ「人間ひとりでは生きてゆけない、集団の中でこそ暮らすべき」との知恵を授かります。やがて大いなる冒険の末集団に回帰してゆく様はまさに東映時代の「ホルスの大冒険」「空飛ぶゆうれい船」以来のコンセプト。そして「ラピュタ」「もののけ姫」へと連なっています。
この作品の場面ってかなり他の映画に影響を与えてるように思うのですが?コナンのキャラクター自体、昨今のハリウッドの「死なない奴」的ヒーローの基本コンセプトですよね。
概要
アレグサンダー・ケイの小説『残された人々』をベースに1978年にNHKで放送された、宮崎駿が初の演出を手がけた傑作SF冒険アニメーション。核兵器を超える兵器を使用した世界大戦のため、人類は絶滅の危機に瀕した。それから20年後、よみがえりつつあった世界で生まれ育った少年コナンが、少女ラナとの出会いをきっかけに新しい世界へと冒険に出ていく。 第1巻ではコナンとラナとの出会いから、インダストリアのモンスリーに連れ去られたラナを追ってコナンが旅立つまでが描かれる第1話「のこされ島」、第2話「旅立ち」を収録。プロローグにあたる本巻では、物語の大きさを感じさせつつもまずはコナンの表情とアクションシーンの描写に重点がおかれており、片時も画面から目を離すことができない展開となっている。(田中 元)