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マイク・ニコルズ
おすすめ度:★★★★★
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裏切りは自分も他人をも傷つける
おすすめ度 ★★★★☆

切ない映画です。恋人がいながら別の人に惹かれるというのは
よくあることですが、自分の浮気は許せても相手の浮気には怒る、
というのは傍から見ていてやはり身勝手だなあと。
まあ、それほどにその相手のことを好きだという証ではあるのですが。
「好きだから何もかも全部話す」「好きだから傷つけないようにうそをつく」、
私は後者を支持します。
だって、前者は自分が罪悪感に押しつぶされたくない、
というエゴにすぎないから。

印象的だったのは、医者のラリーが大人というか
一枚上手だったこと、あとジュード演じるライターが浮気相手に
「お互い恋人がいても別にいいじゃん。君が好きなんだ」
といった内容のことを言う冒頭の場面でしょうか。
恋人が居る男性が別の女性を誘うときのアノ雰囲気を、
あれほどうまく再現することにかけては、
ジュードを右において居ないのでは。



森瑤子の小説が好きな方なら好きかも
おすすめ度 ★★★☆☆

普通のメロドラマだろうけど、そういう気分なんで見てみようと思って見ました。それが幸いしたのか、意外におもしろかったんです。物語は四人の男女が交錯して織り成す恋愛劇、といった感じ。星は3つしかつけてないけど、似たような四角関係の恋愛ドラマと比べたら断然質の高い出来になっています。
始まってまもなく、たたみかけるように台詞が行き交い始め(もともとは戯曲と知り、なるほど納得)、そのままラストまで無駄なく物語がすすめられます。そう、こんな事よくあるよね、こんな男いるよね、と思いながら見ました。
個人的に一番共感できたのはナタリー・ポートマン演じる"アリス"でした。あそこであんなふうに唐突に気持ちが冷めてしまう彼女の気持ちがよーくわかります。森瑤子の小説を質のよい映画にしたならこんな感じかも。
大人な女性におすすめです。



真実と現実
おすすめ度 ★★★★☆

ベタな恋愛映画かと思って借りたが
人物それぞれの微妙な心情が上手く表現できた作品でよかった

恋愛に含まれる醜い感情をここまで顕にしている映画はなかなかないのではないだろうか。ただ性的表現に固執しすぎている感は否めない。



苦味が決めての恋愛関係
おすすめ度 ★★★★☆

人間の(特に男の)醜さがたっぷり堪能できる1作。

もう、醜態さらしまくっている、社会的には成功した他の3人の大人達の中で、ストリッパーのナタリー・
ポートマンがひとり、純粋さとはかなさ、潔さで
鮮烈に光っていた。むしろ、気高い存在だった。
これを観る前に友達が、「ナタリーが自己破滅的だ」と言っていたが、私は全然そう思わなかった。
一番感情移入できたのは彼女だし、あの4人の中でこうありたい、と思えるのは彼女だった。結局最後は一人になったとしても。

人間の本質、男女の関係に潜む弱さと醜さに鋭くきりこんでいる。
どうしようもない、大人三人、ジュード・ロウ、ジュリア・ロバーツ、クライブ・オーウェンのあきれちゃう人間達は、みんな実力派だからこそ情けなさをアピールできるのかもしれない。恋愛の苦さを味わいたい大人のための映画。

それから、最後の名前の落ち、スパイスが効いていた。あの小話のせいで映画は全体として清涼感を残した。そしてナタリー・ポートマンという女優の妖精のようなイメージを強く残した気がする。



予想外によかった!
おすすめ度 ★★★★☆

ぜんぜん期待せずになんとなくビデオショップから借りてみましたが、一気に見てしまうほど引き込まれ、個人的にはヒットでした!!面白かったです!これは、ある程度、年をとっていて(というか、経験があってというのかな)恋愛の機微とかを体験的に学んでいる、大人が観ると面白い映画だと思います。主人公4人の恋愛観や行動に、時には共感し、時には共感できなかったりですが、ラリー(クライブ・オーエン)が以外に野心家で計算高い、ある意味大人だったことが以外な展開でした。アナ(ジュリア・ロバーツ)の最後の選択はあまり共感できなかったけど、恋愛って、結婚って、人の心って、純粋のようでも、実際はもろかったりする。そういう側面が現実としてある。そういう恋愛の描かれ方を楽しめる人にはお勧めの作品です。ジュード・ロウ演じるダンですが、今回はクールな二枚目役ではなかった。純粋だけど恋愛に対する未熟ぶりは、よく味が出ていて、なかなか良かったです。


概要
ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウら4大スターが、愛の「四角関係」を奏でる。同名戯曲を、『卒業』などのマイク・ニコルズ監督が映画化した。舞台はロンドン。小説家志望の記者ダンとニューヨークでストリッパーをしていたアリスが同棲を始める。ダンは、著書用の写真を撮ってくれたフォトグラファーのアンナが気になり始め、彼女の名を語ってネットのチャットで医師のラリーを挑発。待ち合わせ場所に来たラリーのまえに、偶然にも本物のアンナが現れ、ふたりは結ばれる。その後、4人の関係はさらにもつれていくのだった。
戯曲の場面転換のごとく、4か月後、1年後と、急に時間をとばす展開が、映画としては異色。時が変わるごとに、4人の関係も微妙に変化しているのだ。恋人がいながら別の相手に惹かれる人間の性(サガ)がテーマだが、印象に残るのは、セックスについての赤裸々な感想や、チャット上でのエロティックな会話といった、きわどいセリフの数々。それらを4人の俳優が恥ずかしげもなく口にする様子は、ある種、ドキドキものである。男と女の違いをくっきりと描いたのも本作の特徴で、愛に素直で、開き直るのも得意な女たちに比べ、男たちは過去の恋にウジウジと悩み、つねにふっきれない。男にとって、リアルで胸が痛くなるラブストーリーなのかもしれない。(斉藤博昭)

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