ナーフ ボルテックスプロトン
説明に「飛距離は約20Mでアウトドアでの使用となります」とあったので、
「外見・値段に似合わず、いい耐久性、威力があるんだろう」ということで購入。
うん、率直な感想は題名の通りです(笑)。
ディスクは、単なるプラスチックかと思ったら、円周部分は柔らか素材で作られているので、
当たって痛いとか、酷い怪我をするとかはそうそう無さそうです。
ただ、外で使って汚れると大変。
威力に関しては、私が購入したものだけかもしれませんが、20mは嘘じゃん!!というレベル。
なんか、ディスクが下に向かって飛んでいきます。
上に向けて撃てば20mは行くかもしれませんが、普通に水平で撃った場合、
5〜10mがいい所では?という感じです。
実際、家の中で撃ってみましたが、リビングから玄関までも行きません。
まぁ、子供のおもちゃとしては十分だと思いますが、
それだったら単発銃よりは連発式に方がいいのかも?
でも、好みの問題か?という所です。
良かったら他の機種も買ってみようと思っていましたが、
とりあえず他のは無しです。
そういうレベルです(笑)。
ビヨンド・ザ・プロトン2010 [DVD]
う〜ん、2009年の出来が良かったので
比較するとかなり落ちます。
制作者は同じなんですけどね。
日本語タイトルは「ビヨンド・ザ・プロトン2010」となっていますが、
原題は「ビヨンド・ザ・プロトン Season2」で
2009、2010が独立した作品というよりは
「前編、後編」というような位置づけに感じました(尺もかなり短いし)。
2009と同様、サーベロテストチームの一年を追いかけるのですが、
時間が短くなっている分、端折った感じがいなめません。
サーベロR5caも出てきますけど、メカ的な話は全くなし(^^;)。
私の場合2009と2010を連続では見ることが出来なかったので、
2009を見てしばらくたってから2010だけを見に映画館まで行きましたが、
サーベロファンの私でもかなりがっかりの内容でした。
ですので、2009と2010を連続で見ると流れがあるので
評価は上がるかも知れません(非常に長いですけど^^;)。
2010年も2009と同様にツールで幕が下りるのですが、
これだけ盛り上がらないのなら、世界選手権まで撮影して欲しかったです。
冷蔵庫物語 (1) (花とゆめCOMICS)
先日初めてこのコミックスを知りました。
その不思議な題名にひかれて読んでみました。
4コマのような構成ですが題名が無い事からお笑いというよりはひとつひとつがストーリーなのでしょう。
話が面白いというよりはキャラクターに愛嬌があって、それで読んでしまう感じですかねι
タコさんとカボチャ君があまりにも可愛らしく気に入ってしまったのでついついレビューを書いてしまいました(^_^;)
Story Seller (新潮文庫)
全ての短編が、同じテーマを底流に抱えた名作ぞろい。
これらの短編を選んで1冊にした出版社に敬服します。
■Story Seller(有川浩)。
「塩の街 」、「空の中」、「海の底」のようなSF的な設定は無いけれど、
これらの作品の登場人物に心引かれた人なら間違いなく泣けます。
最後から7ページ目に主人公の妻が書いた小説が引用されています。このページを
読んだとたんに泣き崩れてしました。ナイフで刺されたように、いきなりグサッ
ときました。それからは何時間も涙がとまりません。今も、涙がでてきます。
しかも、前面にでてくる愛の裏に、無私の愛に徹することができず、奉仕と
他者からの認知を切ないまでに必要とする人間のサガにが潜んでいます。
このため、激しい感動が、時ともに静かで深い感動に変質して持続します。
太陽のようの明るく燃える情熱的な愛だけでは、ここまで感動が持続することは
ありません。
平仮名ばかりの単純で短調な文章を、魂を深くえぐる強力な凶器にしてしまう
有川浩に恐ろしさすら感じます。
■首折り男の周辺(伊坂幸太郎)
たくましい肉体を持つ男が主人公。強靭な肉体があっても、人は一匹狼には
なり得ず、群れを必要とする生き物であることを、多面的に描いている印象的な名作。
登場する中学生、青年、老人それぞれが、それぞれ群れを必要としています。
独立不羈にはになれず、他者からの認知や、自己を維持するための挟持、
利他行動による存在理由の確認などを必要とする人間のサガは、Story Sellerと
共通するものがあります。
■プロトンの中の孤独(近藤史江)
自転車のロードレース選手の物語。
団体競技としてロードレースでは、チームプレーを要求されますが、それ以上に、
選手は人とのつながりを必要とし自分の居場所は人との関係によって形成される
現実を描いています。
■玉野五十鈴の誉れ(米澤穂信)
旧家の一人娘が主人公。旧家の当主は当主なりの誰からも一目瞭然の誉、
下女も下女なりの自分でさえも気づかない誉を持ち生きています。
人は等しく誉れに支えられているという事実、誉を持たずには生きていけない
人間のサガが、ミステリーのようなストーリーを使って読者に突きつけられます。
■333のテッペン(佐藤友哉)
平凡な日常と、強姦や殺戮など血と悪徳にまみれた刺激的でスリリングな世界の
間で揺れ動く男が主人公。
主人公は、天真爛漫なな笑顔を持った事務員や所恐怖症の探偵、バイト仲間など
の、友達/恋人/家族などといったはっきりしたつながりを持たない人たちと
そこはかとない関わりを持ちながら生きています。
狂気の世界にひかれる男は、周囲にそうした周囲の人間たちの存在によって、
平穏な日常に踏みとどまっています。
そこはかとない存在の是認なしには、狂気と破壊の世界に落ち込みかねない
人間心の弱さが、淡々としたストーリの影に隠して描かれています。
■光の箱(尾道秀介)
大きなトリックがあるミステリーのような筋立てで初恋から大人の愛までが
描かれているラブストーリー。
物語の中の物語として赤鼻のトナカイの話が、ファンタジーのような味わいを
加えている、ハートウォーミングストーリーです。
■ここじゃない場所(本多孝好)
女子高生が主人公のSFのようなファンタジーのような不思議な短編。
人が人を求め好きになる過程を描いているが、単なるラブストーリー
でありません。不思議な設定がどう展開するのかのが気になって最後まで
読んでいくと、気がつけば狂気、恋心、など印象に残るさまざまな思いを
が心に残っていました。
ランス・アームストロング ツール・ド・フランス永遠(とこしえ)のヒーロー
ランス・アームストロングについて書かれた本は、アンチか信者しか無い。だから公平な立場から書く、
という前提が冒頭に述べられ、記述はチームメイト(ショーン・イエーツ、ヴィアスチュラフ・エキモフなど)
や主治医、アンチ的立場を取るフランス人ジャーナリストなどへのインタビューを差し挟みながら、ほぼ
毎年のツールの流れを紹介する年代記的な書き方になっています。ランス自身の言葉は記者会見などで公に
なったものが中心で、この本のためのインタビュー、というのはできなかったようです。
その分簡潔でわかりやすくはなってますが、「ただマイヨジョーヌのためでなく」のようなランス節全開を
期待する向きにはあっさりしすぎかも。ランスに好意的な人へのインタビューがどうしても多くなるので、
アンチにも不満は出るでしょう。公平、という立場を取る以上仕方ないですが。