ゲームの理論と経済行動〈1〉 (ちくま学芸文庫)
さて、ゲーム理論を構築したノイマン、モルゲンシュテルンの原著の翻訳がありましたが、長らく品切れで再版されませんでした。今回、3分冊で文庫化で名著が戻ってきました。既に評価の定まった本だけに多くを語る必要はないと思います。ゲーム理論はここから出発した原典が文庫という形で一般の人向けにも手に取ることが出来るようになり、益々ゲーム理論ならびにノイマンの仕事について考えて見ましょう。筑摩書房の嬉しい企画です。
囚人のジレンマ―フォン・ノイマンとゲームの理論
ケネディーvsスターリン、冷戦、核開発、第二次世界大戦の戦略爆撃機のコンパクト・ボックス... これは全部数学者が貢献したのです。
キューバ危機はゲーム理論で分析されてきたのです!凄い事だ。
そして、私が尊敬していた数学者バートランド・ラッセルが対ソの問題で奇行を繰り返した事も明らかにされます。
クラシック・ベスト200
以前、ベスト・クラシック100を購入した際、
物足りなさを感じていました。
もっと、100に優先されるべき曲が合ったのではないかと・・。
今回の200は、200曲もあるのでそれぞれの配分時間は短いですが
名曲のいいとこ取りですばらしいです。
「この曲聴いたことあったけど、曲名がわからなかったんだよなぁ」
という曲が多くあり、気に入った曲は個別にCDを購入しました。
一度は耳にしたことがあるような曲が満載ですので、
クラシック初心者の方や、とりあえず名曲をそろえたいという方には
ぜひオススメ!!
一曲の再生時間が短かく、次々に曲が変わるのも
初心者の方には飽きなくて良いかもしれません!
買って、間違いなく損はないと思います。
量子力学の数学的基礎
私が第一発目のレビューアーでしたので、詳しく書いてみました。
私はまだ大学1回生です。ですが、一応、力学・電磁気・熱学・統計力学を独学で学んだものです。このような立場からのレビューであることをご了承ください。
量子力学がまだ数学的厳密さを欠いていた時期に、ノイマンによって量子力学の数学がより厳密に書き直されました。この現場の当事者(ノイマン)が書いた量子力学のための数学の書籍です。
まず、書かれていることは、作用素・ヒルベルト空間がほとんどで、もちろん、量子力学の基礎(最低、朝永先生の量子力学1・2は読んでいること)がなければ意味不明です。つまりは、量子力学を学びながら読むというより、一通り量子力学の概略を学んで(上述の本などで)、数学的により深めたいなぁと思う。そのときに、読む価値のある本であるでしょうね。
量子論の観測理論も記述されております。。物理のことも当然、書かれてますし、量子力学の知識も必要ですから、物理屋で、数学が苦手な人にもこの本は読みやすい(厳密の連続ではないから)のではないかと思います。
量子力学を学ぶものなら(古典的な書物ながら)持っておかないと損かと思います。
念のため、目次を書いておきますね。
H. R. ・・・ヒルベルト空間 のこと
序論
一.序論的考察
1.変換理論の成立
2.量子力学の最初の定式化
3.両理論の同等性:変換理論
4.両理論の同等性:ヒルベルト空間
二.抽象ヒルベルト空間の一般論 ←結構、基礎的な事から書いてくれてます!おもしろそうです!
1.H. R.の定義
2.H. R.の幾何学
3.条件A.― E.についての補論
4.閉じた線型多様体
5.ヒルベルト空間の作用素
6.固有値問題
7.続 き
8.固有値問題への予備的考察
9.固有値問題の解とその一意性
10.ス プ ー ル
三.量子力学の統計
1.量子力学の統計的命題
2.統 計 的 解 釈
3.同時測定の可能性および測定可能性一般
4.不 確 定 性 関 係
5.命題としての射影作用素
6.輻射の理論
四.理論の演繹的構成
1.統計的理論の原理的基礎づけ
2.統計的公式の証明
3.測定結果から導かれる集団
五.一 般 的 考 察
1.測 定 と 可 能 性
2.熱 力 学 的 考 察
3.可 逆 性 お よ び 平 行 の 問 題
4.巨 視 的 観 測
六.測定の過程
1.問 題 の 定 式 化
2.合 成 系
3.測定過程の分析
※章番号は、本来はローマ数字ですが、文字化けするので漢数字にしました。
追記2010/09/22/1:33
だいたい、本書の内容をつかんできました。第2章3の条件A.-Eの補論ですが、これは本書の中でそれまでにAからおのおのR^0 R^∞空間についての定義がなされてきてまして(Aでは、Rは線型空間である。など)、そのことについての補題だと思われます。
あと、もう一つだけ。
この本は版が古いので非常に読みにくいです。ですが、その分味があるといえます。実際に大きめの本屋さんでみてみることをおすすめします。内容的にはそんなにむちゃくちゃ難しいって事もないですが、この版の古さ故、読みづらく、途中で投げ出しかねないからです。
ベスト・モーツァルト100 6CD
オペラ曲のCDが6枚中2枚、レクレイムが1枚で聞きたくない人も、多いと思うが、残り3枚は、十分聞けるので損はしないと思う。
音も演奏もよく、リラックスできる。オペラはオペラでCDごと分かれているので、好みにおおじて聞けるので、かえってよいのでは。