剣(つるぎ)の八 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
題名の「剣の八」はタロットカードのこと。
ポルターガイストが出るという噂の屋敷のゲストハウスに
宿泊中の実業家、セプティマス・デッピングが
射殺死体で発見されるという事件が起こります。
死体の傍らには、
8本の剣をあしらったタロットカードが1枚。
それは、何を意味するのか・・・。
本書の作品の特徴は、
死体発見現場の部屋の状況にあります。
何と「密室状態」ではないのです。
ドアは施錠されず、窓は全部開いているという状況。
不可能犯罪を得意とするカーにしては珍しい作品となっています。
本書のもう一つの特徴は、
探偵役が複数いるということ。
お馴染みのフェル博士のほかに、
犯罪学マニアの主教、ヒュー・ドノヴァン・シニアと、
その息子のジュニア。
作家のヘンリー・モーガンに、
所轄署のマーチ警部。
合計5人の探偵が、
それぞれ独自の視点で推理を展開していきます。
この5人の推理の主眼は、
犯人は誰か(フー・ダニット)ということ。
本作品では不可能犯罪(ハウ・ダニット)を扱っていないため、
必然的にフー・ダニット中心となったようです。
しかし、なぜカーは本作品では
フー・ダニットにこだわったのか。
巻末解説では、
この時期傑作を次々とものにしていた
エラリー・クイーンの向こうを張ったのではないか
と推測しています。
果たしてその試みは巧くいったのかでしょうか・・・。
正直なところ余り成功したとは言えないようです。
犯人を絞るための推理(ロジック)として、
犯人のある行動をフェル博士は指摘しますが、
クイーン作品のロジックには敵わないように思いました。
やはり、カーは不可能犯罪(ハウ・ダニット)でこそ、
本領発揮といったところなのでしょう。
187(ワン・エイト・セブン)~処刑予告~【字幕版】 [VHS]
荒廃する教育現場と教師の苦悩を描いたアメリカ映画の中の一つ。
アメリカでは、全ての出入り口に金属探知機、X線検査装置が設置が不可欠になっている学校も多い。
大学には、キャンパス警察の設置が当然となっている。キャンパス警察は警邏車両を所有し、銃器も携帯している。そして、おびただしい数の大学内刑事事件が発生。多くの学生がキャンパス警察により検挙されているのである。
こうした問題の多くは日本ではあまり語られない。日本のマスコミの情報統制のもとでは、今後もこのような現実は語られないだろう。
アメリカ留学を考えるなら、日本の教育を語る際に、アメリカを善しとし日本を悪く語るなら、この映画が断片的に描く現実を直視することが必要だ。
8ONE スピーカーコード 先バラ-先バラ 2本1組 10m ESC-2100
サラウンド用に10mものを4セット購入しました。メーター当たりの値段で最安値ではないでしょうか。電灯線程度の太さがあり、試しに所有する太めのケーブルから交換しても特に音が悪くなったようなことはありません。私は必要にして十分なスペックと思います。