ミクロの決死圏 [DVD]
SF映画のSがサイエンスであれ、スペキュレイティブであれ、本作は両方の意味で傑作です。製作の経緯から米国内で放映されたアニメ『鉄腕アトム』の1エピソードがヒントになっていることは明白であり、その原作は縮小された人間が人体内で白血球と共に結核菌と戦う、手塚治虫の『吸血魔団』です。この作品は劇場公開時に見ましたが、その前後からサルバドル・ダリがデザインに関わっているという噂が根強く流布しています。しかし、海外の映画資料では全く触れられていない。『ダリ全集1~3』も同様。長い間、不思議でしたが、比較的最近になってダリが宣伝用のポスターを担当する話があったが結局、不採用になったことを知りました。SFMやキネ旬特別号の大伴昌司、中子真治『超SF映画』の記述は、これを拡大解釈したもののようです。
ミクロの決死圏 (ハヤカワ文庫 SF 23)
政府要人の緊急手術。その病巣は脳であり、通常の手術では不可能だった。そのため軍事機密である物質縮小装置を使い、医療チームを潜水艦ごと縮小して患者の体の中に直接入れて手術を行うことになった。
あまりにも有名なSF映画のノベライゼーション。この小説は、映画の台本をもとにSF界の巨匠アイザック・アシモフが書き下ろしたものである。さすがアシモフ氏の手によるものだけに緻密な展開は、SFでありながらサスペンス小説にも引けを取らない。また高橋泰邦氏の翻訳もよく、映画を見た後でも十分に楽しめる。しかし、当のアシモフ氏は、この作品は気に入らなかったようである。近年「ミクロの決死圏2」を発表した。本書と読み比べるのもよいだろう。
ミクロの決死圏 [DVD]
原題は「Fantastic voyage」。原題も邦題もなかなか洒落ている。
確かに、劇中の人体旅行はファンタスティックで素晴らしい。
同時にスリルとサスペンスに溢れ、クルー間に緊迫も走る。
今となっては、技術的にも医学的にもつっこみ所は沢山あるのかもしれないが、
いちいち理屈にかなっており、何度見ても新鮮で納得の連続である。
映画の冒頭で医学的監修を与えてくれた関係者への感謝の辞が延べられているが
当時の医学者達がこの夢のような物語に携わり、興奮したであろうことも
想像に難くない。
「映画」というジャンルを越え、色々な意味で夢と希望が膨らむ作品である。
ミクロの決死圏2―目的地は脳〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
最初のミクロの決死隊は映画で何度も見たほどよくできてるなぁと感心したものです。そして今度はパート2と言うことで読みましたがなんと先に人間縮小という大偉業を成功したのはソビエトと言うちょっとそれは信じがたい事なんですが・・やはり作者も世界の2大強国と思っているのかも・・
Fantastic Voyage
映画は、リメイクが伝えられる1966年『ミクロの決死圏』、今や古典のSF作品。
人間の体内への旅、これぞセンス・オブ・ワンダー。
しかし命の重さもさりげなく描いた正統派映画。
映画公開から40年、ついに発売されたサントラ盤です。
あの”FSM”より限定3000枚でリリース、入手困難。
音楽は巨匠レナード・ローゼンマン。
オープニングなどでは環境音楽?のようなシュールな音楽に挑戦、音楽も幻想的です。
変わってエンディングでは、オーソドックスなハリウッド映画音楽を高らかに奏でます。
全13曲47分収録。