ビデオドローム [DVD]
1983年カナダ映画。製作 クロード・エルー、監督・脚本 デビッド・クローネンバーグ、出演はジェームズ・ウッズのほかに、デボラ・ハリー、ソーニャ・スミッツ。
過激な放送が売り物のTV局社長マックス(ジェームズ・ウッズ)はある日、部下が偶然キャッチしたという奇怪な電波映像を見せられる。それは延々と拷問が繰り返されている映像だった。ビデオドロームと名づけられていたその奇妙な映像に興味を覚えたマックスは、それを入手しようと乗り出すが...。
クローネンバーグは受けとり手によって好き嫌いが分かれてしまう監督ですが、特にこの作品は、血管と臓物がみっちり詰まったテレビモニターやビデオデープを腹にインサートする有名な場面(「肉体と物質の一体化」という意味で後のクローネンバーグを彷彿とさせるものですが)のため、「グロテスクで悪趣味の極み」か「時代の先取り」かではっきり評価が分かれてしまいます。この作品に関しては、単に監督の趣味、だったのではないかと...。
Eat to the Beat
ブロンディは 瑞々しいポップ・アルバムの Parallel Lines、間違いなく最高傑作の Autoamerican と本作の3枚がマストだと思います。この3枚の中間にあたる本作はある意味で過渡期の作品ということになりますが、前作よりも甘過ぎず、後作ほどシリアスにもならず丁度いいサジ加減とも言えます。多分、一曲目の Dreaming でイチコロかと思いますが、前作同様のディスコ路線の Atomic、レゲエの Die Yong 〜 、ジャズ・ヴォーカル風の Sound-A-Sleep などバラエティに富んだ内容で飽きさせません。夏におすすめの一枚です。
死ぬまでにしたい10のこと [DVD]
~邦題がなんとも頼りない。邦題を頭に入れてみてしまうと、作り手が伝えたいところでないところが強調され、何も感じられなかった。たかが題名と思われるかもしれないが、題名は我々に先入観を与えてしまう。映画の中で、題名が持つ意味合いは大きいと思う。さて、その「死ぬまでにしたい10のこと」の本当の題名はというと、「My life without~~ me」僕はこの原題を、映画のエンドクレジットで知って、その瞬間感動して泣きました。この映画を見られた方も多いと思いますが、その方には僕がこの題を知って涙した理由がわかっていただけると思います。邦題をもとに映画を見ていくと、死ぬことと対面して、やりたいことをどんどんやっていくそんな感じの映画になりかねませんが、原題をもとにこの映画をと~~らえ直すと、一人の女性の、いじらしいほど、自分のいのちの灯火を残そうとする、自分のいのちを、多くの人々の心にともし続けようとする、そして何より、自分の子供への愛情。確かにそこに自分はいないけれど、でも確かにそこに自分は生き続けているよというメッセージ。そういうものを、その女性の様々なところから感じることができる。結局、この映画は、~~原題を知ってから、もう一度見に行きました。
夫以外の男とつきあうという項目がありましたが、英文ではどんなものか知るために、夫以外の男と寝るという意味からきています。おそらく、日本人の価値観にあわないために、うまくオブラードで包んだとは思いますが、ファーストキスの相手と結婚したアンが、そういう気持ちを持つのも、わかる気もします。個人~~的には、自分が夫であれば笑ってみていられませんが。~
軌跡!ザ・ベスト・オブ・ブロンディ
ブロンディにはまっていたのは高校時代でしたが、このアルバムで20数年ぶりに聞くと懐かしさと同時にすごく元気になりました。ベストだけあってこのアルバムの殆どの曲が大好きですが、ドリーミンのドラムスには脱帽ものです。(ちょっと最後のあたりがバテぎみみたいですが)