図解ひと目でわかる「環境ホルモン」ハンドブック (講談社プラスアルファ文庫)
聞いたことはあるけど、よくわからない環境ホルモン。でも私たちの身の回りは環境ホルモンだらけ。その環境ホルモンについて論理的に詳しく述べてあるのが本書です。
環境ホルモンが含まれているメーカー、商品名なども掲載されているのでとても参考になります。
ただ専門用語がかなり使用されているので、環境ホルモンの入門書としては難しく理解しづらいかもしれません。
ある程度、知識がある方にはお勧めです。
現代日本ピアノ音楽の諸相(1973-83)
頭からつま先まで完全なコンテンポラリーですが、どこか日本的で叙情的な香りを漂わせています。
2枚目になると実験的趣向が顕著になり、ピアノの間にエフェクター(?)を挟んだり、何やら怪しげになってきて"トランス状態"に陥りますw
響きが非常にハードで内省的な作品が続き、音色もピアノ一辺倒ですので一気に聴くのはお薦めできませんが、音楽への探求心をピアノという楽器でここまで体現した作曲家達には敬意を表します。
写真でみせる回想法―付・生活写真集 回想の泉
この本は2冊セットで構成されています。
1冊は主に昭和30年代を中心とした30枚の一面アップの写真集です。もう1冊は前半はシナリオ編と題して前述のそれぞれの写真について回想への手助けをするための時代背景や具体的な話の引き出し方などの考察、
後半は「回想法とは何か」から始まり、対象者と介護者の意思疎通について、そして対象者同士の実践的なグループワークの方法までを展開していく解説編で成り立っています。
何気なく手に取った本ですが、まずその写真集に目を惹かれます。
いちめん野原で靴を飛ばして天気占いをする少年達、祭りの支度で娘に浴衣を着せてやる母親とわくわくした表情で期待感を抱く少女、テレビを持っている家に集まる人々など、当時の生活感を思い起こさせるものや本当に輝いた笑顔をした子供たちの写真でいっぱいです。
私は到底生まれていない時代なんですが、より当時が同時代の人にとってはもっと想起されてくるものがあるんじゃないでしょうか。
そして解説編も丁寧でありながらよくまとめられていると思います。