接触 (講談社文庫)
この作品の設定を、今思えば、もっともっと活用すれば良かったのに…
と、思えて仕方がない。
ケイは信頼のある検死局長、
マリーノは刑事部長、
ベントンはFBIでプロファイリング、
ルーシーは新しい恋人ができ、暫定的とはいえFBIでお得意のコンピュータを使い、
そして、ケイとベントンはオープンに恋人同士になれた。
さらに、今回の「敵」は、フィクションとはいえ、
単なる空想だけではすまないであろう、ウィルス。
ケイを取り巻く人間関係は、最高に近いのではないだろうか?
緊張感や物語の進め方も非常に楽しめ、ドキドキして、推理できる。
いつもいつも感じるのが、
「この作品と前作の間には、もう1作あるのでは?」と思うくらい、
ケイの家、車、ケイの周りの人たちの職業や肩書きが変わる。
前作まできちんと時系列で読んでいれば分かることだが、
念押しの為に、再度説明してくれる。
ほっとして読める、傑作?
キャリーのことに多少触れるが、この作品では、彼女は登場しない。
今後の作品は、愛読者の期待にあまりこたえてくれないので、
堪能できるのは、ここまでか??
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
久しぶりに風邪で寝込み、読み返しました。初めて読んだ時より泣けて、泣けて…。
母に看病してもらっていたので、有り難さを痛感したんだと思います。
両親がそばにいることがまだ当たり前だけど、日々感謝しなければ。
作者が素直につづられた思いが、心にしみいる作品です。
カッコつけずに気取らずに、そんな文章が自分の気持ちと重なって、涙となってあふれ出す感じです。
今は年老いた両親の姿は想像出来ないけれど、これまでたくさんの幸せをもらった以上に時間を掛けてお返ししていきたい…と素直に思います。
とても優しい気持ちにしてくれる本です。
同年代の若い男性に読んで欲しいです。
両親がいなくなってから後悔しないために…。
パパとDEEP IN THE FOREST (白泉社花丸文庫)
舞台はヨーロッパに移っても、相変わらずな面子で
鏡介にそっくりな男・亮介が実良の本当の父親だという展開になるが
真相は分からず終いで続きが大変気になりますし
ついでに、前作で貴之にキスされちゃった一樹は、
今回さらに凄い事になってしまってます!
脇役の貴之×一樹が好きな人にはオススメ。