ソーシャル・ネットワーク 【デラックス・コレクターズ・エディション】(2枚組) [DVD]
面白かったー!
結局たった一人の人と友達になりたいだけなのに
マークは天才であったばかりにFacebookを創始し、
金の揉め事や裏切りに遭う。
2件の訴訟に巻き込まれ、5億人の人が繋がるFacebookを創り上げたのに、
マーク自身は、たった一人繋がっていたいその人に、
Facebookで友達申請することもままならない。
この、たった一人繋がっていたいその人に、
友達申請することもままならない、人間関係に対する不器用な感覚が、
「悲惨なラスト」とか「皮肉」とか批難されるどころか、
ビターな現実の中で、唯一純粋な気持ちであるように見せてくれていると
私には思えた。
(それが、マーク自身は、全く金に興味がなく、
周りがマークを利用しようとしただけで、
マークは、ただFacebookというアイデアを育てて行きたかっただけ、
という純粋さにも対応していると思う。)
マークがたった一人の人に友達申請もできずにいるラストシーンが
この映画の後味を、悪くするどころか、良くする効果を与えるものとして
成立しているのは、
まさに今の時代感覚なのではないかと思った。
だって人と繋がる為に、5億人もの人がFacebookを利用しているのだもの。
皆が、直接人と繋がることを非常に容易く思っていて、
マークの踏み出せない気持ちを即座に嘲笑える世の中ならば、
こんなにFacebookやmixiやネットは発展してないのじゃないかと思う。
Facebookやmixiを利用する人の中には、
多かれ少なかれマークのような気持ちがあるから、
利用しているのではないかと。
それを思うと、Facebookを使う「5億人」の皮膚感覚というか、
体温が伝わってくる、重要なラストシーンだったのではないかと思う。
この映画のラスト、
今の時代だから成立するラストなんじゃないかなと思った。
ちょっと上の世代の人から見たら、
「情けないな」とか「皮肉」だとかいう印象を持つ人もいるだろうな、
と予想できるし、
Facebookっていうのが、当時流行ってたらしい、
という世代になったら、
このラストの印象はまた変わるだろうなあと。
なので、このラストに感じる感覚には、
当事者になれる喜びがあると思う。
そこに興奮した。
ソーシャル・ネットワーク [Blu-ray]
フェイスブックがいかにして作られたかを
実にそっくりな俳優さんを使って再現しています。
面白い。
テンポ良くストーリーも進み飽きが無い。
画質や音質も良く堪能できます。
ソーシャル・ネットワーク [DVD]
まず、オープニングの彼女とのやり取りが5分と言うのは相当長いよね。無駄だなーと思ってみていると、その後の展開はスピーディで映画の本筋にも触れるところなのである程度納得。それでも五分は長いと思います。
題材があまりにも面白いのでそれを映画化するのはとても難しいと思う。
特に主人公が無感情なので、とにかくドラマにするのが難しい。その点においては、百点だったかと言うとそうでもないとは思う。ただし、やり過ぎてくどい人間ドラマになるよりは数段良い。
でもまあなんというか、ドラマにするにしてもしないにしても話の核がもう少し必要だった気がする。facebookを作るまで、というストーリーの事ではなく、「天才とは何か?」という事だったり、「成功かとは何か?」という事だったり、「勝者の孤独」だったり、そういうところがあんまり感じられなかったので哲学性がないかな、とは思った。
ただ内容としてはすごく面白い。
ジャスティンの役は途中までは面白かったけど、最後ありきたりな感じになってしまって残念だった。