ICO -霧の城-
率直に感想を言うなら、面白いです。特に、細かい背景の描写が非常に上手く、原作のゲームをやったことのない人でも、城の風景が頭に浮かんでくるのではないでしょうか?話の流れもよく、登場人物の心理描写もよく読み取れます。
しかし、これはあくまでも宮部みゆきさんのなかのICOの物語です。もともと、原作のICOは深くを語らず、プレイヤーの想像に任せる部分の多いものでした。そのため、ゲームの方を経験している人はそれぞれ自分が思い描いたICOがあるはずです。なので、内容が腑に落ちず、首をかしげる人がいると思います。自分がそうですから。
上にも書いたように、これはあくまでも宮部さんの中の一つのICOの物語です。だから、ゲームのほうをやったことのある人はこういう捉え方もあるのだと、そう思いながら読むことをお勧めします。そうすれば、非常に面白い小説です。
そして、原作をやったことのない人が。この小説を読んで原作のほうに興味を抱いていただいたら非常にうれしいです。ICOは巷にあふれているゲームとは明らかに違います。これを期に、普段ゲームをしないひとも、ICOに触れてみてはいかがでしょうか。
再会の街で [DVD]
ひどい失恋であったり、家族や友人の死など…。大切な人を失った人が見ると、少しほっとできるかもしれません。こんな人もきっといるよね、と、同じように苦しんでいる人がいることをを思い出させてくれます。
映画全体は重くて暗いです。それが「喪失」の傷や「喪失」体験がどんなものかをうまく表しています。
本当の「喪失」からは人はなかなか立ち直れません。それでも生きていくしかない。人生のうまくいかない感がにじみ出ている映画です。
それでいて、温かいです。
ものすごく温かいわけではなく、ほんのり優しく温かい。
「喪失」と「喪失からの回復」に関する映画です。
ワンダと巨像 公式ガイドブック (ファミ通の攻略本)
帯にも注釈がつけられていますが、ワンダと巨像 公式攻略&設定本 古えの地綺譚 (ファミ通の攻略本)を元に作成されているため内容はほぼ同じです。
・紙の種類が変わった?ため本自体の厚みが薄くなっている
・PS2版だと36〜39ページで紹介されていた「小さな命」が36〜37ページにまとめられている(内容に変化なし)
・ゲーム画面画像のサイズ変更や配置変更
ぐらいが、ざっと気付いた点でしょうか。
後半の資料集については変化なくそのままのようです。
収録されているゲーム画面については、ところどころ変更されてもいました。
あとはもちろん、上田さんのインタビューも追加されています。
古えの地綺譚を持ってみえる方で、新規インタビューに特に興味がないというのであれば、改めて購入する必要はないかなあという印象でしょうか。
ですがもちろん内容の素晴らしさには変化ありませんので、新しく購入されるという方には文句なしにおすすめです。
Shadow of the Colossus(TM) Official Strategy Guide (Official Strategy Guides (Bradygames))
英語が大の苦手で買うのを迷っていたのですが、
「買ってよかった!」と思いました。
まず思った以上の大さと分厚さにびっくり!
全ページに渡って他では見たことのない設定資料や、
美しいグラフィックで彩られています。
他の方も書かれていますが、
小さな「小技」まで画像付きで説明されているので
英語が苦手な方でも充分に楽しめると思います。
巨像を一体倒すごとに流れるムービーも詳細に解説されてます。
海外の攻略本って物凄い充実してるんですね…
これでこのお値段は安すぎるくらいです!
ワンダと巨像ファンの方は、是非是非手にとって見て下さい!
ワンダと巨像
名作ワンダと巨像を今流行のHDリマスターした作品。
操作感こそ戸惑いはあれど、やはり美しい世界と巨像の暴力のコントラストは圧巻。
ただこのPS3版、PS2版と比べて難しくなっている。普通にクリアする分には特に違和感を感じる
事もないかもしれないが、ハードタイムアタックをやってみるとその差は歴然。
ワンダが必要以上に巨像に揺さぶられる。正直テストプレイしたのかと疑いたくなるレベル(もちろんしてはいるだろうが)。
HDリマスターシリーズはトロフィー取得が簡単なものが多いが、これに関しては一筋縄ではいかないので、
トロフィー目的の人は注意した方がいい。