人間・失格-たとえばぼくが死んだら- DVD-BOX
野島作品の中でも一、二を争う傑作。
過激なイジメシーンに圧倒されてしまいがちですが
この作品、「少年を殺したのはどの愛か」
という言葉で語られるようにテーマは歪んだ愛
であると思います。
確かにイジメが問題ではあるのですが、それはあくまで表出で、
ではそのイジメの根底にはどんな人間の感情の渦があるのか・・
そこがこのドラマ、とても深く、上手いです。
自身の学歴コンプレックスに固執するあまり最後まで息子の窮地を
悟ることの出来なかった父親・・
誠を愛するあまりに強く憎んでしまった留加・・
留加への独占欲故に誠を陥れた教師・・
母親の過度の受験への期待に圧され優秀な誠を妬み嫉んだ和彦・・
父親の誠に対する、教師の留加に対する、留加の誠に対する、
また母親の和彦に対する、歪んだ愛
少年を殺したのはどの愛でしょうか?
演技、それから曲などの演出も含め、全体の出来としてもとても素晴らしい作品です。
野島作品は人の心の触れたくない柔らかく弱いタブーな部分を、オブラートに包むことなくどんと提示してくるから・・
もう要所要所が本当に・・痛いです。
陰陽双方の感動をよく感じさせられ、
考えさせられる、名作だと思います!
人間失格 (新潮文庫 (た-2-5))
最も太宰治らしい作品だろうと思います。
それだけに、代表作と知りながら、なかなか手に取る事が出来なかった作品です。
ひ弱で、純粋な主人公“葉蔵”。
“NO”と言えず、人に誘われるままに行動してしまう男。
自分を「特殊」な人間と考え、「普通」に社会に対応できないと思い込んでいる男。
その癖、美男子で女性にもるので、女性に凭れかかった自堕落な生活をしてしまう。
一見、「駄目男」の典型のようですが、誰しもが、この主人公の何某かを持っています。
だからこそ、現代においても太宰の人気は衰えることを知らないのでしょう。
逆に言えば、太宰はここで「純粋」過ぎる人間は、社会からはみ出した「人間失格」(=狂人)なのかと、問いかけているように思います。
純粋に人を信じ愛する人間は、上手く社会に対応出来ず、“葉蔵”の様に精神病院に入らなければいけないのか?
作品としては素晴らしいと思いますが、読むのが辛いのです。
それは、自分の胸に深く突き刺さってくるものがあるからです。
そして、それは今まで触れたくなかった部分を的確に突いているからです。
CURE GIRL 初回限定版
基本的にオススメなのですが、
結構フラグ管理がめんどくさい感じです。
特に前半はヒロイン選択→会話→就寝→ヒロ…って感じです。
そこが売りなので、合わなそうなら回避推奨です。
シナリオもまとまってはいますし
テキストも結構読みやすいと思います
BGMが歌入りなのが雰囲気出てていいかなとも
システム面は無難。基本的な設定項目のみです。
ディスクレス起動できるので不便さはありませんが
ワイドだとうれしかったかなとは思います。
(フルスクリーンの時は端っこが黒くなるのでワイドでも問題ありませんが)
Hシーンは過度な期待をしなければいい方かと思います。
全体としては珈琲貴族さんの絵が好きだったり、
ストーリー読んで興味があったらやってみて欲しいと思います。
特典のイラ本は描き下ろし4枚で
全体としては収録数少なめなのであんまりお得感はありません。
VFBが出れば収録されるでしょうし…
初回版ロットアップらしいですが
焦らずに購入時期を見極めてもいいかもとは思います。
No Longer Human
英語の勉強にと思って購入しました。
「人間失格」はもう暗記するほど読み込んでいましたが、この「No Longer Human」と一文一文照らし合わせていくとさらに読み深めることができて、ますます精読した気分です。
自分の好きな文章が英語になっているので楽に読み進めることができ、英語の勉強としてもはかどったと思います。
私はこの作品で、英語も学べたし、「人間失格」を今までより一層味わえたので、一挙両得でした。
人間失格 ~生きる事は素晴ら
初めて『人間失格』を聴いた時は問いかけられる言葉に絶句しました。
♪過去は暗いままでいいんだよ 君の笑顔が明日にあれば♪
何度も何度も聴いているうちにMetisの力強く優しい歌声に涙が出ます。。
一緒に収録されている【太陽 みんなを照らせ】もぜひ聴いてもらいたい曲です。
Xmasプレゼントに配る事に決めたので、たくさん購入します。