病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-
この手の健康本を読むと書いてあることが正反対だったりすることがよくあります。
この本では悪いことになっている
・牛乳など乳製品全般
・肉食
・コーヒー、お茶
などは例えばストレス解消や疲労回復の視点からは別の本ではお薦めだったりします。
結局何を信じるか、何の視点で考えるかによると思いますが、僕は好きなものをやめてストレスをためるよりは、適度に食べて生活を楽しむほうを選択したいと思います。
DEMECAL(デメカル)ピロリ菌検査キット(胃がんリスクチェック)
抗体が陽性か陰性かを知りたいだけの人にとっては十分でしょう。
数値が記されてくるけれども、その数値にどういった意味があるのかについては一言も記載がない。
結果、自分でピロリ菌について調べまくることになります。
・ピロリ菌保菌者で胃の疾病に罹る人は5%くらいであること(研究によって多少の誤差有)
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍に罹患している場合のみピロリ菌の除菌にも保険が適用される
・胃炎の場合にはピロリ菌の除菌には保険が適用されない
・一度除菌しても、再感染したという書き込みが幾つも見られる
・潰瘍を繰り返す人には除菌は効果があるといえる
・ピロリ菌は胃酸には強いが、特定の食物(乳酸菌、ブロッコリーのスプラウト、マヌカハニー等)に減菌効果がある
・ピロリ菌には常在菌としての役割もある可能性がある
・除菌により食道がんが増える可能性が指摘されている
・胃の疾病に罹った人の9割にピロリ菌が発見されている
結局、未だにピロリ菌に関しては良く分かってない部分があるように感じられた。
除菌するかどうかは最終的に本人の判断に任される気がする。
今あるガンが消えていく食事 (ビタミン文庫)
良い本が出たと思いました。私は転移・多重癌などで3度の入退院の末に、それまで認識不足だった食事療法を本気で続け、ようやく5年無事に過す事が出来ました。レビューに酷評があるので、賛否両論が分かれるような本かと敬遠されると惜しいと思います。誤解の一因はタイトルで、現在数センチとかの癌が、食事療法だけで消えるとイメージすると、そんな難しい事を言う=とんでもない本と感じられるでしょう。誤解の無いように言うと「今ある目に見えないがん細胞が消えるのに有効な食事」となります。癌細胞の性質・体力等様々な要因で、どうしても残念な例もあるので、酷評は、やり場の無い悲しみを、この書名にぶつけておられるのだと思います。また、玄米菜食等の健康食とガンを結びつけただけの、安易な本も多いので同類かとの誤解もあるのかもしれません。どうぞ告知や転移などのショックに慌てて、癌をキャッチフレーズにしているだけの本や、サプリメント類に飛びついたり、逆に疑いすぎたりせず、落ち着いて検討して下さい。
標準的な医療だけで治癒される方もおられる一方で、どんなに優れた医療でも力の及ばない場合があるのは事実です。でも中間的なケースも多いし、一旦退院しても、転移や再発・多重癌の危険性もあるのですが、食事療法によって正常な細胞がしっかり新陳代謝してゆけば、目に見えないがん細胞の増殖を押さえ、再発や転移を防いで、治癒率を高めることは可能だと思います。
もちろん、きちんとした医療を受ける事が最も重要で、何をおいても、実力のある病院や医師に巡り会う努力をするのが最優先ですが、癌は、どんな展開があるか予測のつかない病気で、退院後どう過ごせば安全なのか解りません。でも、たとえ万全ではなくとも、医療の補完に、自分で出来る事を過大な負担(ストレス)にならない範囲で慎重に継続する他に、より良い方法があるでしょうか。焦らず、あきらめず、良書を参考に食材や調味料をコントロールした方が賢いと思います。本書のP33〜P40にかけて、ゲルソン療法、星野式ゲルソン療法、甲田療法等を参考にされた事が書かれていますが、それらと現代医学との総合の上に、より実践面への配慮が加わっている点で、理解・継続しやすいと思います。
この本は、なぜその食品を有効と考えるかの説明が解りやすく、献立も簡単なメニューでまとめてあって、実行しやすいと思います。私自身は、これまで参考にした療法と重なっていたため、もう購入する必要は無いかとも思ったのですが、あまり安心して崩しすぎないために、食亊療法に関する知識の集大成として購入し、目立つ所に置いています。自分の苦い体験から、食事療法は心がけ程度では効果は薄く、危うい事態を招いてしまったが、本気で実行後は無事に過ごせたと言う事は、やはり効果有りだと思います。体調が落ち着くまでの、最低半年から1年、出来れば3年を目処に、一歩でも安全側に近づくために試みる価値は充分あるでしょう。慣れると体質や好みも変化して、続けやすくなってきます。
食事療法を本当に実行してみようと思われるなら、誤解を招くタイトル(目標だと思う)で☆を1つ減らしましたが、現状ではこの本が一番優れていると思います。