HISTORY RICISM [DVD]
デビューシングルI・CAN・BEのPVは、日本青年館のライブの模様。
衣装もセットも今とは全然違う貧乏くささ。明らかに安物のサテン
の衣装で踊るシューク。
でも、売れるためにという理由でも決して手放さなかった個性が、
手作りで自分たちのステージを作り上げているエナジーがビンビン
伝わってくる。
今の米米しか知らない人は、必見です。
後年メジャーになるにつれて華やかでお金を掛けた魅せるPVになって
いって、それはそれで面白いんだけど。
昔の方が格好良かったなあ、と思いつつ見ながら一緒に踊ってます。
獄門島【リマスター版】 [DVD]
「TVの金田一耕助といえば古谷一行」を決定付け、今でもファンの多い横溝正史シリーズ(1977年~)。そのシリーズの中でも最高傑作との評価を長く保ってきたのがこの作品です。日本の推理小説の最高傑作といわれる原作に、実相寺昭雄や六鹿英雄といった監督によって我々の印象に残る70年代的な前衛映像が上塗りされ、恐ろしく異様でありながら胸にしみる怪異な作品が誕生しました。監督の斉藤光正氏はこの功績によって劇場映画「悪魔が来りて笛を吹く」に抜擢されたという伝説を残しています。
いまとなっては奇策とも見える演出にもかかわらず作品に重厚な印象を与えているのは俳優陣の実力でしょう。前進座の名優・中村翫右衛門の存在感は圧倒的であり、滝沢修から金子信夫、有島一郎まで隙がありません。島村佳江の可憐さは話の脚色を越えて最も原作に近いヒロイン像を残してくれています。花子役を演じた萩奈緒美さんは我々の世代には戦隊ヒーロー「バトルフィーバーJ」が思い出深いのですが、この作品における存在感はまさに圧巻、全編にわたって作品の顔となっており「死体になってからの方が美しくて惚れた」というファンまでいるほど。大河ドラマ「草燃える」で印象に残る立枝歩さんの雪江も見せ場をもらっていて美しい。角野卓三のチョイ役が笑えたりします。しいて言えば原作の「因習に閉ざされた社会の人間関係」がすっかり影が薄めており、重要人物である浜木綿子などは完全に近代的都会人のメンタリティになっているのが違和感を感じさせる部分かもしれません。しかしそれらを覆い尽くす魅力ある怪作。ロケに参加したスタッフたちは不眠不休の激務を強いられたそうですが、その労苦は今でも語られる映像を残してくれたと言えるでしょう。ぜひ御覧下さい。
RHAPSODY NAKED (DVD付)
私が初めてRCサクセション・忌野清志郎に遭遇したアルバムです。30年近く昔の高校生のときの話です。当時私はビートルズ・マニアの保守的・真面目ロック少年でしでしたが、学校帰りに立ち寄ったレコード屋で偶然このアルバムを手にし、『RC』も、『清志郎』なるものも知らず、ただ、何かスゴイことを仕掛けてきそうなメンバー5人の雰囲気=アルバムジャケットのインパクトに押されて、衝動買いをしたのでした。そして、家に帰って、ドキドキしながらレコードに針を落としたことを、昨日のことのように覚えています。
初めて聴いたRCの音は真面目ロック少年の私には衝撃的でした! 演奏が荒削り、どこか暴力的にさえ聞こえました。そして、それまで聞いたこともない、でも一度聞いたら耳から離れない清志郎の圧倒的なヴォーカルに押し潰されそうになりながら、息を殺してじっと耳を傾け、最後まで一気に聴きおえてしまったのでした。そして、この衝撃覚めやらぬうちに、清志郎の地元・国立にある大学の講堂で開かれたコンサートに行きました。このアルバムそのままのエネルギーで溢れた、生涯忘れられぬ感激の最高のライブでした!
今日、清志郎逝去のニュースを聞きました。彼は私が出会った頃からは想像もできないほどビックなアーチストになりました。でも、私にとっての清志郎の原型は、今でもこのアルバムのなかで『スローバラード』を熱唱する清志郎の姿です。このギラギラして近づけば火傷しそうな頃であっても、彼は、こんなにも、こんなにも美しい詩を歌っている。この胸打つ美しさを内に秘めていたアーチストだったからこそ、私はずっと清志郎について行き続けたのだと思います。
傷だらけの天使 DVD-BOX I
…もう戻らない、あの高揚と挫折の繰り返しの日々。熱狂の60年代から、取り残され、唯途方に暮れ彷徨う時代の空気の凝縮されたドラマ。回毎の配役が、えっ?こんなに贅沢でいいの?と思う程、素晴らしい。萩原健一と水谷豊は勿論の事。 内容の密度が2時間の映画を一本観たような錯覚を齎す。こんな稀有なTVドラマは他に無い。あの時代感を肌で知る人も全く知らない人にも是非体感して欲しい世界がここにある。 by レイ
深夜高速-生きててよかったの集い-
深夜放送の伊集院がほとんど音楽について語ることがないのに、この曲については涙してしまった、という曲「深夜高速」
たくさんのアーティストによる「深夜高速」のアレンジがあるが、どれも自分の色を出そうと、四苦八苦している感がある。その中でしっくりきたのが「怒髪天」と「湯川潮音」とくに湯川のアコースティックな響きがこの曲にはまってしみじみ聞き入ってしまします。
聴く人によりいろんなアレンジの差が感じられるかもしれません。