ライヴ・イン・モントルー 1980 [DVD]
マーヴィンが最高にセクシーで円熟の絶頂期にいた1980年の作品。
モントルー・ジャズ・フェスティバルの舞台も客席の映像も、あの
時代の匂いがぎっしり詰まった最高の作品です。コーラス隊との
やりとりもご愛嬌で、マーヴィンのショウがいかに簡潔でクオリティ
が高かったかを再認識できます。確かにマイクの拾い具合が悪い
ようにも思えますが、マーヴィンの熱唱が聴こえないというレベル
ではなく、ホーン隊のパワフルさがちょっと控えめに見えるかな、
というレベルです。いずれにしても、作品としては絶頂期の
マーヴィンのモントルー出演時の貴重な映像ですし、ヒット曲の
オンパレードなので、買って損はありません!映像観て溶けました。
頂上体験~曇りなき世界~SA-CD SHM仕様~聴き比べサンプラー
昨日このディスクが届きました。1枚目がSACD-SHM仕様(2チャンネル)、2枚目がSACD/CDのハイブリット盤です。まず、2枚目のSACDを視聴。やはり鮮明度、音域ともに納得。続いて1枚目のSACD-SHMを視聴。えー、こんなに違うの?続いて、2枚目のCDを聞いたら、とても聞くに堪えないものでした。説明通りハイブリット盤の音質の不利な事と、SACD-SHM盤が最上な事が認識され、2枚目は1回のみの視聴で2度と聞く事の無い盤となりました。また、選曲も絶妙。仕様の違いが明確な曲ばかりです。10ccやjazzの「コルコヴァード」、クラシックの「バレエ≪春の祭典≫から いけにえへの賛美〜」などを聞くと、必ずSACD-SHMに買い代えを考えさせられ、何時の間にかアマゾンより検索、ウオッチリストに入れている自分に驚きました。また、既に販売完了ですが、スティーリー・ダンのAjaのSACD-SHM盤も欲しいですし、私が多く所有するハイブリット盤の買い代えまで視野に入れなければなりません。この調子でキング・クリムゾンまで発売されたら〜。考えるだけで、恐ろしいです。SACDデッキをお持ちで、部屋が広く、資産がそれなりにある方が覚悟して購入下さい。それがこのディスクの本来の企画です。
レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
快挙ですね。
単なる特集ではなく、巻頭特集であり、レコード・コレクターズの表紙をこのキャンディーズの3人が飾る日が来るなんて、誰が予想したでしょう。
最近は単なる惰性で昔の音楽を聴いているのでは?という自分に対しての疑問があって、それまで毎号買っていたレコード・コレクターズを最近は店頭でぱらぱらと見て、特に興味を引かれなければそのまま買わないというスタンスだったのですが、この7月号は気がついたら買ってました。
買ってよかった。
編集後記で、ちょっとだけ触れてますが、実際にキャンディーズを巻頭特集にもってくるまでには編集部では多分「多少の紆余曲折」とかではなく、ものすごい議論があったのではないでしょうか。
編集部の英断に感謝ですね。
ものすごいマニアということでなければ、この一冊とあとは彼女たちが残した音楽や映像があればあとはなにもいらないくらい充実した内容だと思います。
ほんとうに素晴らしい・・・
ニュー・ミュージック・マガジン(現ミュージック・マガジン)78年5月号の中村とうようさんの記事が再録されてますが、とても興味深い文章です。
音楽好きの方は、この文章を読むだけでもこの本を買う価値があると思います。
当時読んだはずなのですが、憶えてなかった。再録されててよかった。
とにかくキャンディーズ、彼女たち3人と彼女たちを支えたスタッフ、それと今回のレコード・コレクターズ、いろんな方に感謝したくなりました。
ほんとうに手が届かなくなってはじめて、それがとても大事なものだったことに気がつくのですね。
この本はずっと手元に置いておくと思います。
感謝・・・
タイニーストーリーズ
山田ファンではあるのですが、ちょっと拍子抜けしたかも…。
最近の作品を読んでいて思ったことが、確実になった感がありました。
それは、はっきり言ってしまうと、世界が狭いことです。
昔の山田さんは海外に出かけたりしていたようですが、最近は沿線にこもっている模様。
その世界の狭さが出てしまってるような感じを受けました。
作家はやっぱり物を見たり考えたりする世界が広くないと、だめなような気がするのです。
昔のような作品を読みたいというのは、もう無理なのかもしれませんが。
マーヴィン・ゲイ物語 引き裂かれたソウル (P‐Vine BOOKs)
ソウル・ミュージックをアートにまで高めた男。
だけど、アートなだけの音楽にも反抗してみせた男。
今日が永遠への出発点だ、なんていう詩人のようなMCをする音楽家。
それが本書の主役、偉大なるマーヴィン・ゲイ。
彼が作り出した音楽_例えば"What's Happening Brother"のストリングスの旋律_と同じ悲しみを湛えたこの物語、全ての黒人音楽愛好家に読まれることを願います。
2段組・350ページ超のずっしりと重い本書、夜中に少しづつじっくり読み進めて欲しいです。