アイ,ロボット 特別編 [DVD]
SF小説の巨匠アイザック・アシモフの小説を実写化したもので、原作はハヤカワSF文庫から日本語版が出版されているので、映画と原作を比べてみるのも面白いかもしれません。
今から三十年後、「人間には決して危害を加えることが出来ない」という趣旨のロボット三原則の適用によって、安全なロボットが供給され、ロボットが様々な分野で活躍するようになった近未来。ウィル・スミス演じるロボット嫌いの主人公は過去の縁が元で、あるロボット科学者の自殺事件を担当することになる。その科学者はその時代のロボット社会を作り出した大企業に勤める人物で、ロボット三原則を提唱した人物でもあったが、そんな彼が不可思議な死を遂げる。そして彼の部屋には自ら「サニー」と名乗る感情を持った新型ロボットが息を潜めて隠れていた。果たして「サニー」は人間を殺したのか?そして「サニー」というロボットが存在する意義とは何か…?ロボット全てに組み込まれている「ロボット三原則」を中心に、いつしか事件は巨大な革命へと発展していく。
映画館で見たときは「普通の娯楽映画かなぁ」と思って見てみたのですが、これがどうして、ものすごく面白い作品に仕上がっています。原作がアイザック・アシモフ(ロボット三原則を実際に提唱した人)という一流の作家なのでストーリーはしっかりしていますし、主人公を演じているウィル・スミスもものすごくカッコイイです!特に、超ハイテク社会に対立するローテクの象徴として彼がコンバースのオールスターを履くシーンがあるのですが、これがものすごくいい!映画が終わった後、思わずオールスターを買いにいこうと思ってしまいました。サスペンス的な要素もあるので内容についてはあまり書きませんが、大事件の発端となるロボット三原則の解釈の仕方については思わず「ほ~っ!!!」と納得してしまいますし、ラストの意味深な終わり方もいいと思います。
七色
全体的にしっとりとした曲が多く、BGMとして流すにはお勧めの一枚。
Jazztronikを初めて聞く人にはちょうどいいアルバムだろう。
Vocalについては好き嫌いがはっきり別れるかもしれない。
俗に言う“アニメ声”的なVocalだからだ。
元々jazzやこのテのクラブミュージックを聞いている人には若干不満が残る声だろう。
ポップスファンにはあまり気にならないと思う。
インスト曲に関しては素晴らしい曲が多い。
virtual drug vrd 2001 [DVD]
試しに購入してみましたが、なかなかこれははまります。DVDについているメガネをはめて、部屋を暗くしてみてみると万華鏡の中に飛び込んだような気分。映像は何パターンもあるので、自分が一番好きなタイプにどっぷりつかれば、まさに一瞬のイメージトリップ。クセになる面白さです。
ウォーリー [DVD]
ディズニーピクサーが贈るCGアニメーション。700年間、地球でひとりぼっちのゴミ処理ロボット・ウォーリー。ある日宇宙船が着陸し、キレイなロボット・イヴが現れる。
汚くて小さなロボットが美しいロボットに恋をする物語。ピクサーはこれまでも素晴らしい作品を作り続けてきたが、本作「ウォーリー」も素晴らしいの一言。予想以上に切なくて、予想以上にピュアである。ゴミだらけの地球でひたすらゴミ処理を続けるウォーリーの姿が映画冒頭で流れるのだが、そのシーンだけでもジーンとなってしまう。愛くるしいウォーリーの姿が、まるで滅んだかのような地球に悲しいほどマッチする。セリフがないのに、ここまで切ないシーンを作るとはさすがピクサーだ。そしてウォーリーの前にイヴというロボットが現れる。その美しい姿にウォーリーはイヴのことが好きになってしまう。不器用ながらもイヴになんとか喜んでもらおうと奮闘するウォーリーの姿は、他のラブストーリーに出てくるようなひ弱な主人公なんかより、見ていて100倍心に響く。人間はどこにいってしまったかはちゃんと描かれているし、物語後半はその点が中心として進んでいく。ピクサーが描いた700年後の人間の姿はこれまた悲しい。
本作「ウォーリー」はとんでもなく素晴らしいラブストーリーである。ロボットを主人公としながら、ここまで高い完成度を誇るラブストーリーは近年この作品だけだと思う。ピクサーは見る人が何を見たいのか、何が見る人のツボを押さえるのかをよくわかっている。今後もピクサーには素晴らしい作品を作り続けてもらいたい。