Sphinx Rose
Mad Surfer が、あまりにコマーシャルな楽曲だったので、正直、このアルバムには期待していなかった。
一方でSpring Snowのシンプルさに強く惹かれ、発売から3ヶ月以上過ぎて漸く購入に踏み切った。
前置きが長くなったが、全体的に「懐かしい感じ」のメロディとアレンジのアルバムだと思った。
Runnaway Girlはデビッドボウイ風だし、Bad Strawberryはサビのメロディがビートルズっぽい。
歌詞は、相変わらずのベンジー節だが、アメリカン・ニューシネマのような風景だ。
ベンジーも、人生を折り返しちゃったのかな。
自分が死ぬときに、「大きな木」みたいな気持ちになれたらいいな。
自分の人生をロードムービーにしたら、そのサントラにしたい。
そんな一枚。
Sphinx Rose(初回生産限定盤)(DVD付)
久々の浅井さん、ベンジーの新作は、彼の境界線フリーな物の見方、感じ方が、とても良く出ているアルバム♪
それでいて普段よりもやわらかな音に言葉が載っている曲が多いため、ベンジーをアニメ『BLEACH』で知った少年少女も聞きやすく、もちろんファンの方にはなお、元来の魅力に、新たな一面が加わり(というよりも、元々持っていたものを出してきた)、“いま”のベンジーを感じられる1枚。
シングルとなった『FRIENDLY』や、『Mad Surfer』も、もちろんイイけれど、
11曲目の『はかない命』、そして12曲目の『光のスクリュー』、
あまりにも音、選び取られ、描かれていることばが美しく、深い優しに満ちていて…
涙が止まらないほどでした。。。
リクツでなく、まずは聞いて、感じてみること、オススメします。
プレシャス YUMIKO♪
ザ エフ The F
意外と難しいですが、非常にやみつきになります。
初めてのシルエットパズル挑戦で、簡単そうなものを選んだつもりでしたが、簡単に見えるものほど奥が深く、楽しめました。子供よりも、大人がはまってしまうかも。
タレラン伝〈下〉
上巻から読み始め、下巻を読み終わるのに丸2日間を要しました。タレーランに影響されて、頭の中では、すっかり陰謀家です。歴史に浸るには十分過ぎるほどの文量と読了するための時間。これほどの書物にはそうそう出会えないでしょう。不遇な幼少時代を過ごしたタレーランが、良きにせよ悪しきにせよ、いかに後世に名を残す政治家、外交家になったのか、その人となりや背景を、本著は余すところ無く書き込んでいます。高価なところから察すると、出版社さんには失礼かもしれませんが、あまり部数が印刷されていない書物なのかもしれません。手に入るうちに手に入れて、年末年始、お盆の時など、時間がたっぷりとれる時に一気に読んでしまうのが得策かと思われます。昨日、友人に「最近、何か面白い本を読んだ」と聞かれたので、「死ぬまでに読んでおきたい本」として本著を勧めました。
アトランティスの遺産
コリン ウィルソンくらい一言で語れない作家はいないのではないかと思う。
映画化までされたスタンダードSF「宇宙バンパイヤ」、「スパイダーワールド」シリーズの様な絶品ファンタジー、オカルトや犯罪ものまで、間口が凄まじく広い。
そのなかで本作は、グラハム・ハンコックばりの超古代文明もの。
説得力があり、想像をかき立てられる。
この作品を読んでいたお陰で、高野 史緒の「ラー」、J・P・ホーガンの「揺籃の星」を一層楽しく読むことができた。
コリン ウィルソンの諸作品が、もっと日の目を見るといい。
スパイダーワールドシリーズなど、多くの人に読まれれば大きな話題になる作品だと思うのだけど・・・