ドナウの旅人〈下〉 (新潮文庫)
母親ほど年の離れている女性を連れ、死ぬ為に旅立つ長瀬という登場人物の移り変わっていく心理が見事に描かれています。
旅の途中で出会う人種を超えた人々の温かささ人間臭さに心地よい感動を呼びます。
このお話は恋愛小説ではなく男性の友情を描いたものだと言えると思います。
るるぶウィーン・プラハ・ブダペスト (るるぶ情報版海外)
本紙を春の渡航用に買ったのですが、16ページの「基本フレーズ(簡単な会話のコーナー)」のドイツ語部分に少なくとも10箇所綴りのミス他があります。
ネイティブに確認をされていないか、ドイツ語を解さない方が編集されたようです。初心者向けに濃い内容の編集をされておられるのに残念です。
EAT A CLASSIC 2
前作のEAT A CLASSICの「おかわり」ということで
ファンのリクエスト曲をジャックした今回の作品、
誰もが知ってるクラシックを彼らなりのアレンジを加え彼ら独自の音楽に染め上げている。
全体的に疾走感に満ち溢れるアルバムとなっていて
「春」や「新世界より」は非常にかっこよく仕上がっている。
特にメドレーのウィリアム・テル序曲はスピーディーで聴いてるだけで身体が走りだしそうになる
疾走感だけというわけでなく、他のところもキッチリと作り込まれている
「運命」ではあの荘厳な曲をカフェで流れていそうなエレガントかつ可愛らしい曲にアレンジしている
また「美しく青きドナウ」の手拍子リズムの取り方に乗って
自分もPVのように手拍子しそうになり、電車等で危ない目を見たことも何度かあった。
捨て曲は一切なく、ピアノジャックの良さが最大限に引き出されていて、
全アルバムの中で一位、二位を争う出来だ
買って絶対損はしない、クラシックをあまり聴かない人にも聴く人にもお勧めするアルバムだ
ドナウの旅人〈上〉 (新潮文庫)
長編で非常に読み応えのある本。
私が現在ヨーロッパに住んでいることもあり、少し感情移入しながら読めた。
話の展開や、ヨーロッパ各国(特に共産圏時代の東欧)の描写などは非常に楽しめたのだが、登場人物像がいまいちはっきり伝わってこなかった。
主人公の女性は頭もよく、3カ国語を操り、非常に美しい女性で、実はみんな彼女に恋していた。。。
とか、ちょっと少女コミック的な発想で私はこういうのは好きじゃない。
何か、それぞれの人物の汚い部分や、暗い部分をもっと描写して欲しかった気もする。(それに関してはナガセの人物描写が一番リアリティーがあって好きだった)。それにしても、これほどの長編を丁寧に書き上げたのはすばらしいと思うし、この本を読んでみたら、一度は欧州を旅してみたいと誰もが思う一冊だと思う。(もう共産圏はなくなったけどね)
ベスト・クラシック100
ちょっと短いかなーってのが印象だけど
オイシイところばかりを集めているので
クラシックCDを買い始めるためのカタログとしては良いと思います。
ただ、あまりに曲がコロコロ変わるのでBGMには向きません。