Autechre
愛想が無く、複雑で予想がつかないながら、実は冷淡なまでに秩序だった
リズムと、かすかに聞こえるメロディ、そしてその奥から湧き上がる
計り知れないエモーション。セルフタイトルにふさわしい、充実した内容で
す。
実験性の高いユニットですが、この作品は今までの実験性の集大成のような
内容で、むしろ安心感があります。EP7と並んで必聴!
confield [解説・ボーナストラック付き国内盤] (BRC34)
Industrial Metalのような”死んでいるビート”とも Big Beatのような”完全に調和されたビート”ととも違う。 autechreの創り出すビートは”瑞々しく生きているビート”。 このビートこそが今の打ち込み音楽の真髄だと思う。
EPS 1991-2002
Autechreが時代の先端をいく打ち込み音楽をリリースし続けて早20年。
彼らの「音」から影響を受けたアーティストは数知れず。
ビョーク、レディオヘッドしかり、あまりに多くのアーティストが影響を受けているためにあげきれないくらいだ。
ついには『コンフィールド』という、極めて実験的な音の連なりから出来ている不思議な傑作アルバムをリリースして、Autechreはその活動の頂点に達した。
しかしそこから先の道行きは極めて困難なものだった。
ライブでは相変わらず好調であったが、アルバムとなるとどうも今ひとつインパクトにも面白さにも欠けるという印象のアルバムが続いた。
実際はAutechreという大看板を外して聞けば、それなりの作品なのだが、Autechreという名前は常に斬新な進化を要求され、彼らはそれにこたえていかなければならなかったのだ。
本作は5枚組・約5時間40分のEPセレクトアルバムだが、当然のことながら頂点に達した時までの曲なので、非常に聴き応えがある。
アヴァンギャルドでありながら、音楽としてのジャンルを超えた面白さがあるので、初めて彼らの曲に接する人にもうってつけだと思う。
自分でも何かデスクトップミュージックを作ってみたいと思わせるような実に楽しいアルバムといえるだろう・・・。
Rubber Johnny [国内盤1500枚限定プレス / オフィシャル・インタビュー対訳・特典ステッカー付きDVD+ART BOOK] (BRCDVD3LTD)
たまたまタワレコで画像が流れていて目が釘付けになった。凄い才能。凄い想像力。見たことの無い映像で描かれるナンセンス世界。見ていないひとに無理矢理説明するとすれば杉浦茂の世界をデビット・リンチが実写化して10倍速にしたような感じ。とはいえ7分はやっぱり短すぎる。3分でもいいからプラスアルファの特典映像があれば不足感はなかったかも。内臓感満載のブックレットのエグさは素敵ですが。
Gantz Graf [DVD] [Import]
これだけ好き好き、って言っててこれを紹介してませんでした。"Gantz Graf"。すばらしいの一言に尽きます。曲はAutechreらしい壊れかけのノイズなのですが、それがAlexander Rutterfordの見事な腕で、ノイズ音と完璧に同期したすばらしい映像作品へと昇華されています。これを見てない人は損してます。絶対。DVD画質で見るべし。