三獣士 2 (ジャンプコミックス)
西遊記ベースの西部劇風アクション漫画かな?
結構好きでジャンプ連載時は毎週楽しみにしてたよ。しかし打ち切り・・・。ボスと闘う前に終わった・・・。「さあ、闘いはこれからだっ!!」というジャンプの打ち切りパターンそのままに・・・。
個人的に女キャラの無意味なエロシーンがキモかったな・・・。読者に媚びている感が嫌だった・・・。絵が好きなだけに許せなかった。
ストーリーはありがちと言えばありがちだけど、少年漫画の王道的展開でサクッと気持ちよく読める。主人公と仲間のキャラがカッコ良かった。
つーか、やっぱボス戦見たかったよ・・・。
ガラスめだまときんのつののヤギ―ベラルーシ民話 (日本傑作絵本シリーズ)
おばあさんがせっせと育てた麦畑が、ものすごく凶暴な、まっ白いヤギに占領されてしまい、困ったおばあさんは、クマやオオカミやキツネに追い出してもらおうとするのですが……。
なにしろこのヤギが、根拠なく怖い!「おいらにゃ、ガラスめだまときんのつのがある。ひとつきすれば、いちころさ!」悪役ですが名ゼリフ。
おまけに、おばあさんもヤギなみに怖い! 深いしわが、まるでひげのようで、とっても不気味。子どもは大喜びですが、あまりおばあさんがお気の毒には感じられません。最後はお酒まで飲んで、充分たくましいじゃないですか。
白ロシア民話なので、『てぶくろ』などのように、動物が大きさ順に出てくるところが、民話っぽく教育的。また、スズキコージさんのコラージュが、とても新鮮。ここにはどんな紙が使われているのかな、とじっと見る楽しみもあります。
電力危機
電力危機の二つの問題、需要者側の節電対策と、供給側の代替発電手段の問題について、わかりやすくまとめてあります。
停電というものがどうして起こるのか、説明の仕方がよく考えられています。瞬間の同時使用量が、その瞬間の供給力を上まってしまう。そのとき停電が起きます。
その上で、電気の累積としての使用量の削減ではなく、同時使用量の削減として、ピークカットやピークシフトが解説されています。家庭の配電盤のブレーカの例がありますが、ドライヤーと電子レンジを同時に使うとブレーカが飛ぶ場合、ドライヤーを使い終わってから電子レンジを使うと、同じ電気の使用量でブレーカーが飛ぶこと無く利用出来ます。
面白いのは、家電製品のイノベーションの力が省エネ対策として効果的であるということ。ある程度消費電力の大きいエアコン・冷蔵庫・テレビなどは、原則として購入後5年以上過ぎていれば、買い換えるだけで10%以上の節電は期待出来るようです。
電力供給の代替発電手段は、太陽光発電が最有力という立場です。本書では、原子力から再生エネルギーへの転換をどのような時間的スケジュールをもって実現していくかという議論に限定すべきという主張です。太陽光発電が有力である理由は実はあまり詳しく解説されていません。エネルギー量が現在のパネル性能でも充分世界中の電力需要を賄うに足るという説明はあります。太陽光パネルは半導体なので、原子力・火力などのような汽力発電のように熱出力から電気出力へ変換するときのロスや機械的な様々の損失がなく、光エネルギーを直接電気エネルギーへ変換するので効率がよいというのははじめて気がつきました。
再生エネルギーが小規模分散型の電源で、マイクログリッドが考えられているという説明のなかで、長距離送電ロスが平均5%とあります。送電ロスは距離に比例するので、短距離のロスと長距離のロスの中間値が5%のはずです。送電が短くなるとどの程度ロスが削減されるのでしょうか?
太陽光発電の導入コストの試算があります。ソフトバンクの孫さんの言うような原発の順次停止プランの場合、2020年までに29兆円〜53兆円です(太陽光発電費用、30年で廃炉〜40年で廃炉)。しかし、この数字は太陽光パネルには必ず蓄電池を設置するという想定なので、あまりに高額で想定自体の現実味もありません。原子力発電の減った分のみに対する置き換えとしては、蓄電池は必要ないと思います。
太陽光発電の普及・生産量が他国に遅れている理由に敢えて企業の経営判断を挙げているのは、一面で当たっているかもしれません。